2009年6月10日 (水)

魅力あふれる国、モロッコへ

Tannery 先日、モロッコ王国周遊の旅 10日間の添乗より戻って参りました。
この時期、モロッコでは至る所でジャカランダの花を見る事ができ、とても華やかな場所に変わります。

今回は10日間でカサブランカから始まり、迷路のようなフェズの街やサハラ砂漠のあるメルズーカ、映画のロケ地で有名なアイト・ベン・ハッドゥ、最後は列車でマラケシュからカサブランカへ戻るというモロッコを満喫できる旅です。
特に印象深かったのはやはりフェズの街。フェズ・エル・バリと呼ばれる地域は世界遺産にも登録され、街の中は迷路のように入り組んでいます。ガイドさんなしでは出口まで辿り着く事は難しいほどで、果物や野菜、ヤギや羊の肉、鍋や洋服、家具など本当にたくさんの物が売られていて、一日中いても飽きません。細い路地には人だけでなくロバも通ります。
そんなフェズの街の歴史を紐解くと、モロッコ最初の首都として栄え、イドリス1世の時代にフェズ川の右側に建設されたベルベル人の集落から始まり、イドリス2世の時代にフェズ川の左側にイドリス人の首都が造られ、街は驚くべき速さで発展していきます。これはフェズ川を挟んで両方の地区が競争し合うように重要な建物、主にモスクを建てていったことから端を発し、その結果、フェズの街自体が発展していったのです。
今回訪れたフェス・エル・バリと呼ばれる地域には、ブー・ジュルード門という美しい門があります。1913年に作られた、比較的新しい門ですが、表が青、裏が緑を基調とした造りになっており、どちらもイスラムの聖なる色を表していて、細かいモザイクが施されています。現在は一部修復中でしたが見事な造りでした。そんな門をくぐるとそこには活気に満ちた市場が広がっています。日本でいうなら年末の上野のアメ横のような賑わいで、人がすれ違うのがやっとの細い路地にたくさんの人で溢れています。
その中でも有名なのは“タンネリー”と呼ばれるなめし革染色職人街です。独特のにおいを放っているので、入り口でミントの葉っぱを渡され、これを嗅ぎながら、建物の上へ行き、その様子を見学します。皮はヤギや羊、牛、ラクダなどで、特にヤギとラクダの皮が良質とされています。皮から毛を取り、においを取り、乾かし、染色する。これを全て手作業で行います。なんとも大変な作業です。
こうして苦労して染めた革でバックやクッションカバーなどを作るので、この工程を見ると、つい欲しくなってしまいます。

Desert さて、そんなフェズの街を堪能したら、次はサハラ砂漠。おそらくモロッコのイメージで一番初めに思い浮かぶのは、“ラクダと砂漠”という方も多いはず。
実際、私もそうでしたが、砂漠にはラクダが良く似合います。朝、3時半にホテルを出発し、4WDに乗って、美しい砂丘のあるメルズーカに向かいます。
まだ辺りは真っ暗で、夜の闇の中、車を走っているとちょうど三日月が見えました。“月の砂漠を~”と歌いたくなるようなそんな景色の中、約1時間走りました。
するとそこにはラクダの集団!私達が来るのを今か今かと待ちわびて、おとなしく座っています。目がクリクリしていて、羨ましいくらいまつ毛が長い。希望者の方はここからラクダに乗って、サハラ砂漠の日の出ポイントに向かいます。もちろん、砂の上を歩いていっても結構です。砂は熱くなく、さらさらしているので、気持ちいいです。約20分くらい歩いて日の出のポイントに辿り着くと、ラクダを引いてくれたベルベル人の方が砂の上に毛布を敷いて、座る場所を確保してくれました。辺りは風の音だけで、見渡す限り、砂・砂・砂。それもそのはず、このサハラ砂漠は面積約900万平方キロメートル、日本の約23倍もあるのです。この広大な砂漠がだんだんピンク色に変化していきます。
もうすぐ日の出。午前5時21分、遠くの空に丸い太陽が昇ると、歓声と同時にカメラを構え写真撮影。砂に足を取られながらも、皆様満面の笑みがこぼれます。
いつも見ている太陽がなぜか異国の地にくると貴重なまるで宝物に変わります。その昔、多くの国々で太陽を神とした民がいましたが、この時、私は当たり前の事が本当は一番大切で感謝すべき事なんだと思えました。
 
まだまだ知られていないたくさんの見所のあるモロッコ。アフリカ大陸にありながらイスラムとヨーロッパの融合した文化を持つモロッコを訪れてみてはいかがでしょうか? (石井久美子)

モロッコのツアーはこちら

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