2009年7月24日 (金)

氷の国グリーンランド

3homeblogtemplate先日、「火の国アイスランドと氷の大地グリーンランド12日間」のツアーより帰国致しました。 今回のツアーでは、毎日お天気に恵まれ、観光中に一度も雨に降られることがありませんでした。厳しい自然条件のアイスランド・グリーンランドでこれは大変珍しいことです!  1boatblogtemplate
今回はグリーンランドのアンマサリクについてご紹介したいと思います。アンマサリクは丁度北極圏の真下に位置しているので、北緯66度にあります。夏とはいえ、日中でもセーターやウィンドブレーカーが必要なくらい肌寒いのですが、地元の先住民イヌイットたちは、短い夏を謳歌しようと元気いっぱい!子どもたちは庭先のトランポリンで飛び跳ねて遊んでいました。村を散歩すると、冬にソリをひいて大活躍する犬たちが、小屋に繋がれてのんびりしています。その中の1匹が食べていた餌は、アザラシの内臓でした。 4fishblogtemplateアザラシはイヌイットの人々にとっては大切なビタミン源。ヨーロッパからの入植者たちは、この生肉を食べることに抵抗感を持ち、食べなかったことから病気になって亡くなったとも言われています。

2iceblogtemplate現在はほとんどのイヌイットはキリスト教徒ですが、彼ら独自の世界観は今でも息づいています。例えば、死後の世界の考え方。①生前、良い行いをした人は、死後海中の世界に行き、豊かな生活が出来ます。イヌイットは豊かな海に支えられて代々生きてきましたから、神々も海中に住んでいると考えるのです。②生前、普通だった人は、草原に住み、小動物やハーブ等の植物を食べて生活をします。③生前、悪いことをした人は、岩山の上での生活を余儀なくされます。そこで取れるのは、蚊などの小さな虫のみ・・・
キリスト教では、神様は空の上の天国にいるから、できるだけお墓を小高い丘等、高いところに作ったり、高い塔を作ることによって神様に近づきたいと考えますが、その考えとは正反対です。
5cruiseblogtemplateまた、現在グリーンランドはデンマーク領となっていますから、必要な生活物資は本国から船で運ばれてきます。スーパーに置かれている品物のラベルを見ると、デンマーク製やオランダ製等の記載が目立ちました。 ちょうど、春になり、今年初めての本国からの船が到着した朝、お祝いの花火?祝砲?の音が響き渡りました。冬の間は、海が氷に閉ざされ、船の航行が出来ないため、9ヶ月間心待ちにした船の到着をお祝いしているのです。イヌイットの生活は、本国からの家電製品やモーターボート等の文明の利器を取り入れながらも、昔ながらの習慣もバランス良く残しているように見受けられました。
イヌイットの人たちの顔立ちは、思わず日本語で話しかけてしまいそうになる程、日本人にそっくりです。遠い遠いところで生活をする日本人そっくりな彼らに会いに、皆様も是非一度お出かけ下さい。(古橋 奈緒美)

≪アイスランド・グリーンランドへのツアーはこちら≫

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