2009年7月28日 (火)

欧州と中東の交差点、キプロスへの旅

Pangia 先日、「南北キプロス島を極める8日間」より帰国しました。キプロスというと日本ではあまり馴染みのない国で名前は聞いたことがあるが、どこにあるかも定かではない方も多くいらっしゃいます。
キプロスはトルコの南の東地中海上に位置している地中海に浮かぶ島国です。四国の約半分ほどの大きさという小さい国ではありますが、昔からヨーロッパ、アジア、アフリカを結ぶ中継地として歴史的に重要な役割を果たしてきました。

諸外国からの支配が幾度となく繰り返えされたキプロスはヨーロッパと中近東の文化が混ざりあい独特の文化を生み出しました。
特に他では見ることが出来ない珍しいものの1つに内陸部の山岳地帯、トロードス地方にある壁画聖堂群があります。
この壁画聖堂群と呼ばれている一帯にはギリシア正教会が沢山建てられていて、それぞれの教会内部の色鮮やかなフレスコ画の美しさからユネスコの世界遺産にも登録されています。
実はこの壁画聖堂群は一見すると素朴な民家のような外観で石造りか木造の外壁にこけら葺きの切り妻屋根という実に質素な造り。実際に教会の目の前に立って見てもその印象は変わりません。ですが、ひとたび中に足を踏み入れれば内側の壁には色鮮やかなフレスコ画がびっしり。聖書の場面が連絡で描かれているものや細かい描写まで丁寧に描かれている大きな大天使ミハエルなど、さすがに世界遺産に指定されるだけのことはある素晴らしい壁画で埋め尽くされています。

Kikos トロードス地方でもう1つ、一見の価値ありとお勧めしたいのが、キコス修道院です。
キコス修道院はトロードスの山中にあり、900年の歴史を誇るキプロスでも名高い修道院。この修道院には聖ルカが描いたとされる聖母マリアのイコンが収められていて、聖ルカにより描かれた現存する3つのイコンの1つと言われています。しかもこのイコンのマリア様が涙を流したという話があり、世界各地から大勢の人が訪れいつも賑わっています。
そしてこのキコス修道院の見所は聖ルカが描いたイコンだけではありません。修道院の入口や中庭に面した回廊の壁面には聖書の場面が描かれていて、金色が眩しいモザイク壁画が描かれています。
また、キコス修道院のすぐ側にはキプロス土産にはかかせないコマンダリアワインやピスタチオ、ヘーゼツナッツといったナッツ類、ローズウォーターなど名産品を売っている売店がずらっと並ぶ広場があります。食べ物はほとんどが試食可能なので色々と試しておいて最後の日のお買い物の時にスーパーで買うというのも賢い方法ですよ!
自由時間にじっくりとキコス修道院の壁画を見るもよし、売店であれこれと試食をしてお土産を吟味するもよしと毎回ご案内する度に皆様に楽しくお過ごしいただいています。

そしてユーラシアの旅ではもちろん、南だけでなく北側もじっくり観光にご案内します。
シェイクスピアの戯曲「オセロ」の舞台となったオセロタワーやギルネにあるキレニア城、キリスト教の伝道のため聖パウロが訪れたサラミス遺跡にもご案内します。
1974年の南北分断後、北部のトルコ系の住民が暮らす地域は「北キプロス・トルコ共和国」とされていて、国際的にはトルコ共和国のみが承認する「独立国家」となっています。
ヴェネチア時代の城壁や王位戴冠式の行われた聖ニコラス聖堂は分断後はムスタファ・パシャ・ジャミィというモスクに変わり、その姿や役割も変わってしまいました。
そして、キプロスの首都であるニコシアでは、城壁に囲まれた旧市街の真ん中にグリーンラインと呼ばれる緩衝地帯があり、その両側の街並みの違いや人々の暮らす雰囲気の違いを実感することが出来ます。
南北に残る遺跡の数々や中世の面影を残す建築を通してだけでなく、人々の暮らす旧市街の街並みからもキプロスの幾重にも重なる複雑な歴史を垣間見た気がする旅でした。青い地中海に囲まれた小さい国、キプロス。そこには小さい国とは思えないほど、驚くほど多くの見所が集まっています。様々な魅力が満載のキプロスへ皆様も是非ご一緒に!(大戸)

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