2009年7月29日 (水)

森の奥にひっそり佇む、秘密の絶景(中国・四川省)

Gokakai_jiuzaigou_2 先日、「まだ見ぬ別天地、九寨溝・黄龍とパンダ8日間」の旅より戻りました。去年は地震の関係で行けなかった九寨溝・黄龍ですが、今年は地震の影響も全く無く、心機一転、心待ちにしていた観光客で賑わいその活気を取り戻していました。ツアー中は天候に恵まれ、特に九寨溝では快晴の空の下爽快なハイキングを楽しむことが出来ました。このコースでは、九寨溝3泊、黄龍2泊のゆったり日程の為、二つの世界遺産を、時間をかけて楽しむことが出来ます。

九寨溝では、外環を加えると1320平方キロメートルにも及ぶ景勝地が広がっています。ユーラシアの旅では、私たちだけの専用バスで各ポイントを巡ります。専用バスでないと現地の方と混載になる為、どうしてもゆっくり、感動に浸りながら見るのは難しいのですが、ユーラシアの旅では専用バスで九寨溝を味わい尽くします。車窓から眺めるも良し、絶景ポイントで降りてハイキングを楽しむのも良し。九寨溝を楽しむには専用バスが大きなポイントとなります。風景区の中には雪解け水が山の上から下へ流れ落ち、溜まった水はそれぞれ違った108つの湖がそれぞれ違った表情を見せてくれます。かつてチベット族の村が9つ存在していたことから九寨溝と呼ばれる場所は今、多くの観光客で賑わう世界遺産として、人々を惹きつけて止みません。

その九寨溝で一番美しいと言われるのは、別名孔雀池との名がついている五花海。透き通ったブルーの水は、光の射す角度によって色が異なりエメラルドグリーンにも、真っ青な海のようにも、周りの木々の色が反射しているのか黄緑色にも見える不思議な池。名前のごとく、まるで孔雀の羽のよう。底に沈む倒木は石灰が沈殿し真っ白。それがまた澄んだ水から浮かび上がって見え、とても幻想的な景観を生み出しています。さすが世界遺産…と改めて思う瞬間でした。緑深い森に散りばめられた宝石のような湖は、キラキラ輝いてずっと見ていたい気持ちにさせます。
その澄んだ水の中を悠々と泳ぐ魚を見ていると、羨ましくてたまりません!今すぐ飛び込んであの水の中に入りたくなります。

Dakuhiro_waterfall また九寨溝では、水の色彩をを楽しむのは勿論ですが迫力ある滝も見どころ。風景区を二股に分かれて流れる川の真ん中にある諾日朗瀑布は、幅が約320メートルにも及びます。マイナスイオンを振りまき轟音と共に水を下へ下へと落としています。水しぶきは日光に照らされ輝き、自然が造り出した造形美に感動。なによりお天気の良さに感謝!その下を見ると静かに流れる透き通った水。見るたびに色を変える水の色は目を閉じてもはっきりと浮かんできます。人生で一度は見るべき美しさだと思いました。

Violet_poppy 変わって黄龍では午前中、雨と霧により九寨溝のような爽快ハイキングにはなりませんでしたが、黄龍には見るべきところは竜の鱗のような池以外にもあります。それは3000メートル以上の場所だからこそ見られる高山植物の数々。木道のわきに可愛らしく咲く紫ポピー、レッドポピー、シオガマ、トラノオ…そしてアツモリソウ!私たちの訪れた7月中旬、アツモリソウは枯れはじめてはいましたが、水場の苔を身をかがめて探すと可愛らしく咲くアツモリソウが!おなじみの赤紫色は勿論、白いアツモリソウもたくさん咲いていました。ぱっと見たときには花の存在に気付かないかもしれませんが、木の根元を見てください。まるでこちらの存在に気付かれないように、ひっそり隠れているかのように咲くアツモリソウに出会えます。そのほかにもいろんな種類の花々が咲き誇る黄龍では、是非時間を掛けて自分のペースで歩きたいもの。このコースでは、黄龍観光は終日自由時間の日程を組んでいる為ご自身のペースで景色を楽しみながら、写真を撮りながら時間に終われることなく散策することが出来ます。今回もたっぷりある夕食までのフリータイムを、ぎりぎりまで楽しみました。

8日間、雨に降られた日もありましたが比較的天候に恵まれたおかげで、世界遺産、九寨溝と黄龍を心行くまで堪能した旅となりました。一度見たら忘れられない景色と惜しげもなく咲き誇る花に会いに、四川省へおいで下さい。秋は風情ある景色の移り変わりを愉しむ紅葉が、より一層その魅力を増します。(奥谷)

九寨溝・黄龍へのツアーはこちら

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