遺跡と現代が混在する町・スプリット
さて、今回取り上げるのはクロアチアの古都・スプリット。4世紀、ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝が皇帝の座を譲った後、余生を過ごすために造らせた宮殿跡が今も残っています。このスプリットの宮殿跡が素晴らしいのは、遺跡が街の一部として残っているところ。7世紀にスラブ人から逃げてこの地にたどり着いた人々が宮殿跡に思い思いの家を造り住み始め、その暮らしは今でも続いています。ディオクレティヌアス帝が治めていたエジプトの柱やスフィンクスがあり、同時に現代のお店や住居が並びます。町をぐるっと囲む城壁には窓があり内側には家が造られています。また、細い路地を歩くと洗濯物がはためき、ここに人が住んでいることに改めて気づかされます。「古代の遺跡と現代とが融合している」まさにそんな言葉がピッタリです。
ディオクレティヌアス帝の宮殿の中の楽しみがもう一つ。それはクラパと呼ばれる男性四人のアカペラのコーラス。スプリットはこのクラパの名グループを排出する地として有名で、夏の間、町中でパフォーマンスをしているグループをよく見かけます。遺跡の中で響く美しい音色にうっとり。旅の一つの思い出です。
これから本格的に夏を向かえるクロアチア。アドリア海が一番青く輝く季節です。海にローマ遺跡に美しき古都に自然に見所あふれるクロアチアに是非足を運んでみてください。(前田)
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