2009年8月
2009年8月31日 (月)
2009年8月28日 (金)
マグレブスタイルの四角いミナレット ~モロッコでイスラムを感じる旅~
先日「モロッコ・サマースペシャル 9日間」の添乗より帰国致しました。
現在モロッコは夏真っ盛り!なので気温も相当高くなるのでは?私もお客様も熱中症にならないか心配しましたが、いざ現地に行ってみると、フェズやワルザザードは30℃くらいで意外と過ごしやすかったです(ここで30℃なのになんで過ごしやすいの、と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、モロッコは日本と違って湿気があまりないので30℃でも過ごしやすいのです)。マラケシュは40℃近くまで気温が上がりましたが、それでも私は東京の40℃よりは過ごしやすいと思います。
さて、モロッコといえばイスラム教を信仰している国なので、街の至るところにモスクをご覧頂くことができます。そしてモスクには必ずミナレットがございます。ミナレットとは、1日5回の礼拝を呼びかける(アザーン)ために使われる尖塔のことであります。かつては人がミナレットの上に登って地声で呼びかけを行っていましたが、現在はミナレットの上に設置されたスピーカーを介して、付近の住民に呼びかけられています。ですので、イスラム教国にいらっしゃったことのある方は経験されていると思いますが、モロッコでもアザーンで目を覚ますという経験をすることができます。そして、そのミナレットの形ですが、同じイスラム教であっても、国によってはその形が違います。例えばイランでは均整のとれたすっきりした円塔で、中央アジアは色鮮やかな幾何学模様の円塔。トルコは非常に細長くて先が尖がっている、いわば鉛筆のような形をしています。ではモロッコのミナレットは?
2009年8月27日 (木)
果てしない歴史の重みを感じる旅(シリア・ヨルダン)
先日「薔薇色のペトラと巨大遺跡パルミラを訪ねて 9日間」の添乗より帰国致しました。
今回のツアーは中東のシリアとヨルダンに残る巨大な遺跡群を巡る毎日がハイライトのツアーとなります。この辺りの歴史は旧約聖書の創世記から始まるとも言われています。エデンの園を追われたアダムとイブの息子であるカインとアベルの話です。舞台はシリアの首都ダマスカスに位置するカシオン山。ここで人類史上初の殺人事件がおき、人類最初の嘘がつかれたとされています。
というように、たった一ヶ所だけでも深い伝説・歴史が残り、このツアーは聖書の世界に満ち溢れています。また、聖書以降、ローマ時代、ビザンチン時代、イスラム時代、十字軍時代など立地上、聖地エルサレムに近く、東西シルクロード貿易の中継地点、軍事的な要衝として大いに栄えてきました。
2009年8月26日 (水)
インド・ラダックのツェチュ祭
インドのラダックのツアーより帰国しました。 ラダックはインド最北部ジャンムー・カシミール州に属し、チベット本土よりチベットらしいと言われ、「小チベット」と呼ばれている地域です。
首都のデリーを出発し、眼下にヒマラヤの山々を見下ろしながら飛行機で1時間ちょっと。ラダック地方の中心地レーに到着します。ラダックは大半が標高3000m以上の山岳・高原地帯で、レーの町も標高は約3500m。真夏の蒸し暑いデリーとは違い、レーの朝は寒いくらいの風が吹いていました。
ラダックでは、チベット仏教のゴンパ(僧院)を観光することが多いのですが、今回はレーの近郊にあるタクトク・ゴンパで開催されたツェチュ祭も見学しました。
ツェチュというのは、チベット暦での月の10日目を意味します。チベット仏教ニンマ派の開祖グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)の誕生、悟り、悪鬼調伏などの事蹟はいずれも月の10日に起こったと信じられていて、ツェチュはグル・リンポチェの様々な事蹟を祝うお祭りです。
2009年8月25日 (火)
遠くても近い?共通点があるところ。それが、「イースター島」(チリ)
先日、「謎のイースター島と魅惑のタヒチ 8日間」の旅より帰国しました。今回の旅は、新・世界七不思議の1つとされる巨石文化のモアイ像と南太平洋のリゾート地!エメラルドグリーン色の海が眼前に広がるタヒチを満喫することが出来る贅沢な旅です。
タヒチはフランス領ポリネシア、イースター島はチリ領パスクア島であり、現在では国が異なりますが、その起源は同じポリネシア人になります。そして、更にその起源を辿りますと、何と!!私たち日本人と同じモンゴロイドであると考えられています。起源をモンゴロイドとする海洋民族が、東南アジアへ南下し、そして更に!!南下を続け、広大なポリネシア・トライアングルと呼ばれる領域を作り出したと考えられています。
2009年8月24日 (月)
2009年8月21日 (金)
皆既日食を観測して来ました!INブータン
先日、「ブータンの懐深く、ブムタン地方とパロとティンプー 10日間」のツアーより帰国致しました。
今回のツアーは、通常の日程に加えて皆既日食を観測する特別企画!日本は、トカラ半島を始め一部が皆既帯に属していましたが、ブータンは、国全体がすっぽりと皆既帯に覆われている、世界でも珍しい場所となりました。国全体が皆既帯に覆われていますので、地理的にはブータン国内のどこからでも、皆既日食が見られるということになります。しかし、ブータンはヒマラヤ山脈に囲まれた、険しい山々の懐に広がる国。実際は、皆既日食を迎える午前5時58分に、聳えたつ山々から太陽が顔を出している場所でなければ観測が出来ません。私達は、ティンプー渓谷を一望できるテレビ塔を観測地として選びました。ここは、朝日や夕陽を眺めるために地元の人々が集まる展望ポイントになっていて、日の出直後の太陽を見るには最適の場所です。
2009年8月20日 (木)
2009年8月19日 (水)
イスラエルでイエスの生涯を辿る
先日、「イスラエル一周とシナイ山 11日間」の旅より帰国致しました。現在は治安も安定しているようで、観光客もあちこちで見かけられました。イスラエルへの入国はハラハラドキドキ。ここでスタンプを押されてしまうと、アラブ諸国へ旅行が出来なくなってしまう!ということで、「ノースタンプ、プリーズ!」と力強くお願い。ところが、スタンプを押して欲しい方もノースタンプになってしまうという、おかしなハプニングもありました(もう一度お願いして、スタンプを押してもらうことができました)。無事に入国を果たし、イスラエル在住なんど35年!の日本人ガイドさんと合流をして、早速観光スタートです。
イスラエルといえば、旧約聖書と新約聖書の世界。どの町へ行っても聖書の世界で染まっています。今回は、「イエスの足取り」に着目してご紹介させて頂きます。
2009年8月18日 (火)
野生の宝庫~カムチャツカ~(ロシア)
先日、極東の地カムチャツカより帰国いたしました。カムチャツカは「野生の宝庫」と呼ばれているように、日本では見られなくなってしまった動植物植が残る場所です。今回のツアーのポイントは何と言っても2回の「ヘリツアー」です。
カムチャツカの主要都市、ペテロパブロフスク・カムチャツキーを拠点にして、南方に位置する「南カムチャツカ禁猟区」「クリル湖」や北方にある「クロノツキー自然保護区」「ゲーゼル渓谷」へと100数キロをヘリコプターで移動します。移動中は、カムチャツカに無数にある火山群を眺めることができます。ツアーでは2日目・3日目にヘリツアーを計画していました。
…ですが、ヘリコプターが飛ぶには天候が一番の重要ポイント!内心ハラハラしていたのですが、予想通りの霧と雨。ヘリポートからの連絡を待ちながら、飛べることを願っていたのですが、この日は無理との連絡が入り、急遽市内観光へ変更しました。
そしてドキドキの3日目。起床し、部屋のカーテンを開けると…真っ青に晴れた空が!ヘリポートからの連絡もあり、OKとの事。お客様も喜んでいらっしゃいました。ヘリコプターは20人乗り。窓側・通路側となっていますので、不公平のないように行きと帰りで場所はスイッチします。ですから、皆様には十分に空からのカムチャツカを楽しんで頂けます。この日は北の「クロノツキー自然保護区」「ゲーゼル渓谷」を目指しました。ゲーゼル渓谷の見所は吹き上がる間欠泉の数々。木道を歩きながら、いくつもの間欠泉へとご案内します。青空の下には緑に輝く山々、そして谷間から温泉が吹き上げている景色は感動!の一言です。
この他にもウゾンカルデラへとご案内。ここは8000年前につくられたカルデラ。至る所でボコボコとマグマだまりが活動中。そんな時、ふと遠くを見ると…ヒグマを発見しました!しかも合計2頭も。ヘリコプターも飛び、ヒグマも見れてほっとしました。
2009年8月17日 (月)
ヨーロッパの緑の真珠、スロヴェニアへの旅
先月末、北イタリアとスロヴェニアへの旅行から帰国しました。9日間、ほとんど雨に降られることもなく、爽やかなアルプスと湖水、アドリア海の美しい風景を堪能してくることができました。
冬季五輪で有名になったドロミテ街道の終着点、コルティナ・ダンペッツォ。近づくにつれ、ドロミテの奇岩群が車窓に現れて胸が高鳴ります。ドロミテ深く抱かれた町は、世界各国から避暑にやってきた人びとで華やぎ、ホテルのスタッフの心温まるホスピタリティに長い山道の疲れも癒され、ゆっくり休むことができました。翌日も快晴に恵まれ、ミズリーナ湖へ。ここからクリスタロ山系をぐるり一周し、3つの峯をもつトレ・チーメ山群の北壁を望むことができました。ドロミテ地方には、小さな沼や湖が点在し、独特の景観を生み出しています。またこの辺りは大河の源泉ともなっていて、一つはヴェネツィア近くでアドリア海に注ぐピアーヴェ川、もう一つは中欧・東欧を流れ黒海へ注ぐドナウ川の源流の一つとなっています。
スロヴェニアは知る人ぞ知るワインの産地。カリフォルニア・ワインの原種とも言われる古い葡萄種が現存し、工場での大量生産ではなく、農家ごとに丹精込めたワイン造りが今なお受継がれています。
2009年8月14日 (金)
2009年8月13日 (木)
2009年8月12日 (水)
2009年8月11日 (火)
“砂の海”サハラ イン モロッコ
先日 「モロッコ・サマースペシャル 9日間」のツアーより帰国しました。日々ハイライトを巡り、太陽がさんさんと降り注ぐ、真夏のモロッコを堪能してまいりました。お店の店頭には、今が旬のスイカやメロンなどの果物がカラフルに彩っていました。
北アフリカの最西端に位置し、最もヨーロッパに近いモロッコは、古くからスペイン・アンダルシアの文化とモロッコの文化が融合し、とってもエキゾチックな雰囲気。モロッコの魅力はなかなか一言では言い切れません。イスラム王朝始まりの「古き都フェズ」や、自然の要塞・穀物庫の役割も果たす、カスバ・クサールがたくさん広がる「カスバ街道」、世界遺産で保存状態の良いクサールの村「アイト・ベン・ハッドゥ」、赤い町「マラケシュ」、そして言わずとしれた大商業都市「カサブランカ」。
さまざまな魅力が溢れるモロッコですが、特に思い出に残った『サハラ』について少しお話します。今回のツアーでは、砂漠のオアシスの町メルズーガのホテルに宿泊します。砂丘をすぐ目の前に広がるサハラの中にぽつんと佇むホテル、夜は星空が広がり・・・。なんだかとてもロマンチックです。
2009年8月10日 (月)
2009年8月 7日 (金)
早春の南部アフリカで出会えたもの (南アフリカ共和国)
先日、早春の喜望峰とビクトリアの滝、南部アフリカ4ヵ国周遊 9日間のツアーから帰国しました。
世界三大瀑布の1つ、ビクトリアの滝や動物の宝庫であるチョベ国立公園、島全体が世界遺産に登録されているロベン島など見所満載のツアーです。
まず最初に訪れたビクトリアの滝はジンバブエとザンビアの国境にある滝で最大幅が1700m、最大落差は108mあります。
今回はその両方の国から見学しましたが、特にザンビア側では、雨のように水煙が飛び、カッパを着ていないと全身ずぶ濡れ状態になります。
でも幸い天気が良かったので、歩いているとカッパも乾き、ビクトリアフォールズ大橋が見える所まで往復約1時間半、歩きました。
途中には虹もかかり、またこの大橋ではバンジージャンプもできるので、順番を待つ観光客の姿も見えました。
そして今回のツアーでは様々な場所でたくさんの動物にも会う事ができ、特にボルダーズビーチのペンギンはかわいかったです。
現在、このビーチには遊歩道が作られていて、入り口から10分くらい歩き、
その途中でケープペンギン(アフリカペンギン)を見る事ができます。
ケープペンギンはその鳴き声がロバに似ている事から別名、ジャッカス(=ロバの意味)ペンギンとも言われ、ここには約3000羽以上が生息しています。
すぐ近くに住宅があり、以前はペンギンの卵を取ってしまう人がいた為、ペンギンの数は激減しました。
現在はペンギンに触ったり、卵を取る事は法律で罰せられますが、それでもまだ減少傾向にあるそうです。
最後に訪れたケープ植物区の保護地域群内にある、カーステンボッシュ植物園は
528ヘクタールという広大な敷地面積を誇り、植物の栽培や研究をしています。
特に今回は早春という事で、たくさんの花を見ることができました。
園内の遊歩道と芝生の上を約一時間半歩き、南アフリカの国花”キングプロテア”や花の先が丸いピンのような形をしている”ピンクッション”、葉っぱが銀色に見える”シルバーツリー”などを見て周りました。
ここにある全ての草花には名前があり、その多くが見たままの名前がついているので、まったく見たこともない草花でも形や色で名前を想像する事ができます。
ちょっとしたクイズをしながら、植物園の一部、約36ヘクタールを歩きました。
それでもまだたったの1/15!丸一日いても足りません。
これから10月頃にはプレトリアでジャカランダの花も咲き、街は紫色に染まります。
また来年にはサッカーのワールドカップの開催地で、今最も注目を浴びている南アフリカを
是非この機会に訪れて見てはいかがでしょうか?
(石井)
2009年8月 6日 (木)
青海省、花々が覆うみどりの大地を行く!(中国)
先日、「青海省のすべて アムネマチン花街道」のツアーより帰国致しました。
中国の行政区分で言えば「青海省」にあたり、チベット文化圏の括りで言えば「アムド地方」にあたる地域を4WDで駆け巡るツアーです。見所はなんといっても、果てしなく広がる草原とそこに暮らす遊牧民の人々、そして短い夏を謳歌するかの如く精一杯に咲き乱れる高山の花々です。
「チベット」というと、どうしてもチベット自治区内のラサなどが取り上げられる機会が多いため、青海省 と言ってもピンと来られる方はあまりいらっしゃらないかと思います。しかし、このアムド地方は、まだ開発もそう進んでおらず、昔から変わらない「草原で遊牧を営むチベット族」の姿を見ることができ、純粋なチベット人の姿を見るにはおすすめの地域です。その舞台となるのは、車をどれだけ走らせてもなお続く緑の草原世界。山の傾斜や光の加減によって、時々にその色を変え、雄大なみどりのうねりは青海省にいる間中、優しく私たちを包んでくれているようでした。
2009年8月 5日 (水)
氷山と生活する町、グリーンランド・イルリサットへ!
先日、「アイスランド西部の大自然と氷山の町、グリーンランド・イルリサット12日間」から帰国しました。このツアーのハイライトは2004年世界遺産に登録された北極までわずか250kmの地点にある「イルリサット」を訪れることです。「イルリサット」はイヌイットの言葉で「氷山」を意味しますが、その名の通り、高層ビルに匹敵する大きさの無数の氷河が海に浮かぶ光景を町から眺め、想像を絶する迫力ある風景を堪能することが出来るのが特徴です。また、町の近くに位置する最後の氷河期に作られた氷河とフィヨルドからなるイルリサット氷河は特に有名で、標高1200mから海まで続く広大な氷河であり、世界最速毎年7km(一日19m)で流れ、氷のまま海へ注ぐ様を上空から見ることが出来ます。イルリサットの夏は短く、5月下旬から8月上旬までが太陽が沈まないベストシーズンとなります。その反対に11月から1月は全く太陽が昇らない過酷な場所に位置しています。今年、アイスランド航空がアイスランドからイルリサットまで直行便を就航!非常に訪れるのが困難であったイルリサットへ比較的容易にアクセスが可能となったため、このツアーが実現しました!
2009年8月 4日 (火)
「公共のバスや列車を利用して、個人旅行のように楽しむスイスの旅」
先日、「スイスの優雅な休日12日間」より帰国致しました。このコースでとても特徴的なのは、ちょっとした移動に普通のスイス国鉄鉄道やポストバスと呼ばれる公共のバスを利用することです。ツアーの旅行では普通はグループ専用バスで目的地にバッと行ってサッと移動するイメージがあります。しかし、スイスは特に公共の移動手段が隅々まで発達した国。列車の乗り継ぎもスムーズにできています。所々でそういった交通手段を使うと、車窓からの景色や、下りた駅の雰囲気、車内で出会った人々との交流など、まるで個人旅行でもしているかの気分を味わっていただけるでしょう。このコースは、山岳ホテル意外は2連泊づつですのでのんびり、ゆったりとスイスを旅し、7月の山々と高山植物を満喫しました。
2009年8月 3日 (月)
ゾロアスター教の聖地、ヤズドへ(イラン)
先日、「華麗なるペルシア紀行 8日間」の添乗より戻って参りました。アッという間の8日間ではありましたが、その中にイランの様々な魅力がギュッと凝縮した旅となりました。
シリアのパルミラ、ヨルダンのペトラとともに中東の3Pに数えられるアケメネス朝ペルシアの都ペルセポリス。かつて「世界の半分」とまで謳われたイスファハンの世界遺産のイマーム・広場を中心に広がる華麗で豪華絢爛なイスラム建築群を見学しました。
このイラン二大ハイライトに加え、個人的におすすめなのが、シラーズのハムゼ廟とローズ・モスクことナシル・アル・モルク・モスクです。靴を脱いで入るハムゼ廟の内部は総鏡張りで、まばゆいばかりの別世界。廟内では、コーランを一心に唱える信者の方々の傍らで、腰を下ろしてゆったりとイスラム世界に浸ることができました。そして、小さいながらも薔薇柄のピンクタイルを使った斬新なデザインと午前中の限られた時間のみ出現する美しく幻想的な空間が魅力のローズ・モスク。庭からステンドグラスを抜けて差し込む朝日が、モスク内の床に万華鏡のような鮮やかな光の芸術を描きだす様は息を呑む美しさでした。
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