2009年8月21日 (金)

皆既日食を観測して来ました!INブータン

02

先日、「ブータンの懐深く、ブムタン地方とパロとティンプー 10日間」のツアーより帰国致しました。
 今回のツアーは、通常の日程に加えて皆既日食を観測する特別企画!日本は、トカラ半島を始め一部が皆既帯に属していましたが、ブータンは、国全体がすっぽりと皆既帯に覆われている、世界でも珍しい場所となりました。国全体が皆既帯に覆われていますので、地理的にはブータン国内のどこからでも、皆既日食が見られるということになります。しかし、ブータンはヒマラヤ山脈に囲まれた、険しい山々の懐に広がる国。実際は、皆既日食を迎える午前5時58分に、聳えたつ山々から太陽が顔を出している場所でなければ観測が出来ません。私達は、ティンプー渓谷を一望できるテレビ塔を観測地として選びました。ここは、朝日や夕陽を眺めるために地元の人々が集まる展望ポイントになっていて、日の出直後の太陽を見るには最適の場所です。

 さて、皆既日食当日の7月22日。早朝、カーテンを開けてみると、空はぼってりとした厚い雲で覆われていました。実は7月のブータンは雨季にあたり、出発前から天候が非常に気がかりでした。この日も、前日の夜から雨が降り続いており、何とか雨が上がったという状況でした。
 諦め半分、期待半分といった気持ちで、いざ観測場所のテレビ塔へ!そこには、私達の他に欧米人が十数人と、日本人数人、そして地元の人が数人。人々でごった返すこともなく、広々とレジャーシートを敷き、大変静かな環境で、その時を待ちました。
 嬉しいことに、出発前は厚ぼったい雲で覆われていた空が、時間の経過と共に晴れてきました。それまでは雲に隠れて全く見られなかった太陽も、時折雲の合間から見え隠れ。太陽が現れる度に、私達は慌てて日食グラスを目にかざし、部分日食を確認しました。
 いよいよ皆既日食となる頃には、ほとんど雲がはけ、私達の期待も最高潮に高まります。それまで明るかった空が急に薄暗くなり、気温がグンと落ち込むのを感じたのも束の間、異変を感じたのか、犬が忙しなく鳴き始め、あっという間に真っ暗になってしましました。
 03jpg_3

次の瞬間、あちこちから歓喜の声。完璧な皆既日食でした!上空では星が瞬き、夜がやってきたかのような光景が広がります。皆既日食は3分強の時間でしたが、その間に、コロナやダイヤモンドリング等、様々な現象が観測でき、非常に感動的な時間となりました。
 皆既日食が終わると、徐々に空が明るくなり、まるで何事もなかったかのように、通常の状態に戻りました。時折、夜明けと間違えて鳴く鶏。皆既日食をより現実味のある体験として実感させました。

 日本では、数ヶ月前から話題となっていた皆既日食ですが、ブータンはというと、全くといっていいほど無関心だったようです。7月22日に向けて世界各地から集まり来る観光客の多さに、これはただ事ではないと、数日前から慌てて皆既日食のしくみや正しい観測方法が紹介されたようでした。
 ブータン人のこの日の過ごし方はというと、もっぱらお祈り。ブータン仏教に信仰深い人々は、通常の何倍ものご利益があると信じ、仏塔参りをして時間を過ごしたようです。独特の仏教文化を色濃く残し、昔ながらの伝統文化を守りながらゆっくりと生活するブータン人にはぴったりの過ごし方かも知れません。
 皆既日食の様子は、ブータンの国営放送でも放送されました。数ある観測地の中でも、私達が観測したテレビ塔が最も良い状態で観測できたようです。放送の内容については、ぜひ動画をご覧下さい。

 皆既日食で、思いがけず国中が大騒ぎとなったブータンは、これから乾季を迎え、ベストシーズンとなります。9月には、秋の二大祭り、ツェチュ祭が開催されます。神聖な仮面を付け、神の化身となった踊り手たちが、色鮮やかな衣装を翻し、大地を蹴って力強く乱舞する様子は迫力満点!それぞれの町で開かれるこの法要の祭典を、今年はティンプーとウォンディ・フォダンにてご覧頂くツアーをご用意しております。 01_2
  ぜひこの機会に、ブータンの各ツアーをご検討下さい。(兼井)

ブータンへのツアーはこちらから

|

ユーラシア旅行社のアジア情報」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社の自然情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。