2009年9月28日 (月)

ようこそ、ヨーロッパの田舎へ(スロヴァキア)

Spish 先日、「ポーランドとスロヴァキア、自然と民族の旅12日間」の旅より帰国いたしました。スロヴァキアと聞いて白地図に国位置がはっきり思い描ける方…かなり海外通です。ヨーロッパの中心にありながら知名度の低いスロヴァキアですが、カルパチア山群を擁し自然に恵まれ、昔ながらの田舎の村や鉱山で栄えた中世の町が残る見所溢れる国なのです。

Chichimany スロヴァキアで一番印象に残っているのは自然の豊さ。バスからの景色は収穫を終えたばかりの小麦畑や森などののどかな景色。森の中でこんな所に人は住んでいないだろう山の中に村があります。木造の家に動物や花などのペイントが施されているチチマニー村。山岳地帯の木造家屋が残る世界遺産のヴルコリニェツ村。人里離れているからこそ守られたであろう昔ながらの村の風景が私たちを迎えてくれます。こんな不便で辺鄙な所になんで・・・という思いにかられますが、昔から変わらない生活を静かに営む人々が生活しているのを感じます。木造の古い家ですが、どの家も手入れがきれいにされており、村に住む人々がこの場所に愛着を持って暮らしているのがわかります。

Fronsekchurch また、今回のツアーではスロヴァキアとポーランドで世界遺産でもある木造教会も見学。その一つ、スロヴァキアのフロンセクでは小さな村の細い道に突然現れる世界遺産の表示。バスを降りてさらに小路を入ると木造の教会があります。本当に民家の間に建てられている木の教会は非常に重厚感があり味わい深い。外観は小さいように見えますが、内部は2階建てになっており、なんと1100人も収容できます。そんなにこの村に人がいるのだろうかちょっと疑問に思いました。他のヨーロッパの華やかな教会とは異なり、木造ならではの温かみのある使い込んだ椅子やパイプオルガンが非常に新鮮です。後日、ポーランドの木造教会を訪れたのは丁度日曜日でミサの日でした。礼拝者以外は教会内部に入れませんが、小さな村の教会のはずなのに教会は人で溢れ、中に入れずに外でミサに耳を傾ける人もいっぱい。ヨーロッパでも日曜日にミサに行かない人々が増えているとの声もよく耳にしますが、ここでは家族総出でミサに足を運んでいるようです。ここでようやくスロヴァキアの教会の沢山の収容人数にも納得できました。今回ご一緒した皆様は木造教会が見たかったと言う方が多数。バロック様式やゴシック様式の教会も良いですが、味のある木造教会は新鮮で非常に楽しんでいただけたようです。

ヨーロッパの中でも秘境となるスロヴァキア。豊な自然に目を癒され、人々の素朴な暮らしを垣間見ることができ、華やかなヨーロッパの街にはない新たな魅力のとりこになってしましました。(前田 潤子)

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