2009年10月16日 (金)

砂漠に眠る幻のカラホト遺跡(中国・内モンゴル)

Photo 先日、「西夏王国の幻影、黒水城とゴビ砂漠紀行」のツアーより帰国しました。

このツアーの見所はなんといっても、砂漠に眠る幻の西夏王国の遺跡・黒水城(カラホト)。西夏王国は、チベット系の民族が建てた国で、11世紀から13世紀にかけて、中国シルクロード・河西回廊を支配下に置き、さらには仏教を国教とし、「西夏文字」という独自の文字を持つなど、文化的にも繁栄するも、チンギスハーンにより民族ごと滅ぼされた王国です。カラホトは、謎の多い西夏王国の貴重な都市遺跡であり、日本でも80年代にNHKがカラホトを取り上げたことで一躍有名になったので、なんとなくご存知の方も多いかもしれません。お客様の中にも放映当時、この放送がとにかく楽しみで、仕事を終わらせては一目散に帰宅していたという方がいらっしゃいました。

Photo_2さて、80年代当時ですらラクダでキャラバン隊を編成し、やっとの思いで到着した目的地も、今では遺跡の手前まで車で向かうことができます。
カラホト内も今まさに遊歩道を建築中で少しずつ観光地化が進んではいるものの、ここは中国の果て。建設中ということもあってか、野晒しの遺跡内を自由に動くことができました。「おそらく数年後には規制が厳しくなるんだろうなぁ…。」と思うと、一歩一歩踏みしめて歩きたくなります。
風が吹くと、かつて賑わっていた城内の喧騒が聞こえた気がして、一瞬だけ、往時へタイムスリップしたかのような不思議な気持ちになりました。(弥永)

シルクロードのツアーはこちら

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