あの花に会いたい!西オーストラリアでワイルドフラワー探し
この度、「西オーストラリア周遊とワイルドフラワー観賞の旅」より帰国しました。
ゴンドワナランド大陸の一部だったオーストラリアは、約6000万年前に切り離されたと考えられています。世界のどこからも隔絶していたオーストラリアでは、独自の自然地理的特徴がうまれ動植物は独自の進化をしてきました。
特に西オーストラリアは1万2千種ものワイルドフラワーが自生し、なんとその8割は固有種なのです。南半球にあるオーストラリアは8月~9月が春の花の見頃!このツアーでは巨大な波が時を止めているかのような景観の「ウェーブロック」や砂漠の中の奇岩「ピナクルズ」など観光しながらも花を追いかけて西オーストラリアを周遊します。
バスでの移動中、車窓から見えるのはどこに花が咲いているのかと考えてしまうようなブッシュばかり。経験豊富なバスドライバーさんを信じてポイントでバスを止めてもらいました。そしてブッシュの中に足を踏み入れ、腰をかがめてみんなで野の花を探します。すると突然「あ!ここに咲いてる~!!」と喜びの声があがりました。 よく見れば、自分の足元にも赤土の地面の色と同じような色の小さな花が風に揺れていました。似たような花や色違いなど1万2千種もの花があるので正式な名前を調べるのは大変ですが、自分の見つけた花がちゃんと花の本に載っていた時は感動でした。それからは、みんなバスが止まるたびに「この花は前にも見たか?」「これは新種じゃないか?」と花探しにすっかり夢中になっていました。
花の開花時期は種類によって様々。中には1日で終わってしまう花もあります。各町のインフォメーションセンターで花情報を集めますが、教えてもらった場所をよく探しても見つけられない事もありました。逆に1週間前には咲いてなかったというエヴァーラステシングの群生に会えた事もあります。お花畑の真ん中に立っての記念撮影は、違う出発日では叶わない夢だったでしょう。
西オーストラリアでは日本では見た事も無いような珍しい花が沢山あります。中でも特徴的なのが「カンガルーポー」。カンガルーの前足という意味の名前です。私たちが見つけたのは鮮やかな赤と緑が美しいカンガルーポーですが、他にもオレンジや黒など種類は豊富です。 カンガルーポーの花粉は小鳥達が運んでくれます。下向きに伸びた花茎の先が反り返るように上を向いていて、小鳥は下から頭上にある花蜜を吸います。その時に花粉が鳥の頭に着いて運ばれてゆくそうです。
他にも山火事によって種がまかれるバンクシアやツヤツヤと光り輝くエナメルオーキットなど、写真で目にしていた花との出会いを今か今かと楽しみに乾燥した大地を大移動する旅なのです。(関根)
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