ジャカランダに心奪われたプレトリアでの2日間(南アフリカ)
いよいよ、プレトリア観光当日。“満開を迎えている“との状況を聞きながらも、やはり、この目で確かめるまでは、祈るような気持ちで一杯でした。丁度バスでヨハネスブルグの空港から幹線道路にてプレトリアへ入ろうとする頃でした。薄紫色のジャカランダが1本、また1本と私達の目の前に飛び込んで来ました!そうするうちに、前後、左右辺り一面薄紫色のジャカランダに包まれたプレトリア市内に入ると、私達は「わぁ~!!綺麗!!」の歓喜の声を上げずにはいられませんでした!!童心に戻ったかの様に、私達の心は踊ります!
日本の桜に似ているとも言われますが、強い紫ではなく、淡~い薄い紫色が儚げでありつつも、どこか力強さを残し、そして紫色独特の放つ妖艶さも伴い、本当に美しく惹きつけられるのです。
そして、今回のツアーで印象深かった「ジャカランダティー」、そして、ランチについて、少しご紹介させて頂きます。南アフリカでのお花見は、日本のようなスタイルではなく、ジャカランダを眺めながら木の下で、椅子に座りながら、ケーキに南アフリカ産のルイボスティーや紅茶を頂くというものです。日本のように、桜の木の下での宴会もいいですが、やはり、ジャカランダの下でゆっくりとした時間の流れる中でのティータイムというのは、格別です。空からひらひらと舞い降りてくる紫色の花びらが光と風に揺れ、夢心地でいつまでも眺めていたい程美しく、この時間が少しでも長く続けばと思うばかりの至福のひと時でした。その後はランチへと向かいましたが、レストランでも、満開を迎えた大きなジャカランタの木が私達を迎えてくれました。とても雰囲気のある中で、ジャカランダを眺めながらのランチは、目でも、舌でも楽しめるというこの上なく贅沢な時間でした。食後はテラスや外に出て、最後のジャカランダを楽しみ、私達はプレトリアを去りました。
ジャカランダが南アフリカに植林されてから、約100年以上が経ち、毎年この時期のプ レトリアの街はジャカランダ一色に包まれますが、こんなにもジャカランダの魅力に惹き付けられてしまうとは、思ってもみませんでした。ジャカランダの花言葉「名誉」に相応しく、堂々と、そして妖艶で儚げで・・・それ程までに、ジャカランダが人々の心に与える印象深さは忘れることは出来ません。そして、日本人でありながら、桜よりも美しく魅力的と感じる私が居ました。
しかし近年市街中心部でジャカランダの植樹を規制する法律が公布されているようで、伐採計画も出たそうです。が、市民からは伐採取消の請願書が出たようです。
それを聞きほっとしました。こんなにも心から惹きつけて止まないジャカランダは永遠にこのままであって欲しいものです。
(井手)
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