聖地の魅力 ~ベツレヘム~(イスラエル)
造られた4世紀当初は小さい教会だったそうですが、改修され、今はキリスト生誕の地を守るかのような要塞の形をしています。そんな大きな教会なのに、入口はとても小さく、身体を折って入らないといけません。中へ入り、石造り特有のひんやりした空気を感じながら、ギリシア正教の祭壇横手の長い列へ並びます。実は祭壇の地下には、約2000年前にキリストが生誕した地があるのです。誰もが一目、その聖なる場を見ようと、辛抱強く並んでいました。階段を下ったとたん、空気がとても熱くなりました。誰もがキリストが生まれた(といわれる)場所にある星のマークにキスをし、飼い葉桶があった場所で祈りをささげます。ヨーロッパの人にとっても、イスラエルはさほど近い場所ではありません。それゆえに感動も一入なのでしょう。エルサレムにある聖墳墓教会はキリストが亡くなった場所ですので、訪れる人々もどことなく粛々したところがありますが、ベツレヘムはキリストが生まれた聖地であるためか、訪れる人々の感動も明るいような気がします。聖地の魅力のひとつを垣間見ることが出来る素晴らしい地だと思いました。 (齋藤晃子)
| 固定リンク
「中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事
- 技術の高さに感動の連続!イランの“古代のダム”へ(2017.12.19)
- 総面積四国の約半分!小さい島ながら歴史がつまった魅力あふれるキプロス島へ(2017.10.11)
- 3年ぶりの訪問!豊かな大自然と伝説の地へ(東トルコ)(2017.07.12)
- ツアー再開!4年振りにアルジェリアへ(2017.05.12)
- イランの新たな世界遺産を訪ねて(2017.04.06)
「世界の宗教情報」カテゴリの記事
- ウズベキスタンの古代仏教都市テルメズ訪問。故加藤九祚先生の功績にも触れました。(2017.10.24)
- 多様性の中の統一(インドネシアの宗教観に触れる旅)(2016.11.08)
- ドイツでロマネスク探し(2016.11.02)
- ルーマニアの祝日、聖母マリア被昇天祭(2016.09.09)
- お釈迦様の誕生日に行われる、釜山・三光寺の提灯祭り(韓国)(2016.06.07)
コメント