2009年12月14日 (月)

サウジアラビアもチェンジ!?変わりゆく王国を実感

Abaya 先日、「サウジアラビア王国周遊11日間」より帰国しました。
サウジアラビアはイスラム教の2大聖地であるメッカとメディナがあり、毎年世界各地から200万人を超える巡礼者が訪れる、文字通りイスラム教のメッカです。
サウジアラビアではイスラム教の啓典コーランが法律となり、コーランに基づくイスラム法によって統治が行われているので人々は皆、イスラムの戒律を厳しく守って暮らしています。

女性は公共の場所ではアバヤと呼ばれる黒いマントで全身を覆い、スカーフで顔を
隠していなければなりません。特に年配の方や敬虔なイスラム教徒の方にいたってはベールで顔も覆って目すら薄布越しにしか見せないようにしている人も多くいます。また、女性と男性はどこに行っても完全に区別されていて、公共の施設やレストランなどでは女性と子供は専用のファミリー入口から入るようになっています。
そして空港の入国審査や手荷物検査ではもちろん男女別に列に並ぶのですが、女性の列の先にはカーテンで隠された小部屋が・・・。

Kasralfalid 中に入ると厳しい面持ちの女性検査官が3人も待ち構えていて、頭から足の先まで
念入りにボディーチェックをされました。しかし、それでも最近はリアドやジェッダといった大都市の空港やホテルではアバヤを脱いでいてもお咎めなしという所も多くなり、昔に比べれば外国人にとって、少しだけ楽になってきています。
今回の旅では、空港とホテルではアバヤを着ていない観光客の姿も多くいました。また、マダイン・サレ遺跡などではアバヤすら着ていない人達も!これからサウジアラビアも変わっていくのかなぁと実感する光景でした。

マダイン・サレ遺跡は観光客が誰しも訪れるサウジアラビア一番の人気観光スポットでユネスコの世界遺産にも登録されています。
マダイン・サレは紀元前3世紀頃に栄華を極めた古代ナバテア人によって築かれたもの。ナバテア人の遺跡と言えばヨルダンのペトラが有名ですが、この辺りはアラビア半島を南北に、ちょうどサウジアラビアからペトラのあるヨルダンまで通る古代の隊商の交易ルート上の重要な中継地として繁栄しました。

このマダイン・サレにはペトラをも凌ぐ巨大な石窟墳墓群が数多く残っています。巨大な墳墓群は入口は直線で切り取られ、上部にはローマ風、エジプト風といった独特の形が彫り込まれた美しいレリーフが残っています。また、古代ナバテア人が信仰していた土着の神々の姿も彫りこまれていたり、目の前に立つと、その大きさだけでなく、古代ナバテア人の時代にこんなに高度な石切の技術や装飾といった高度な文明があったのだと驚くばかり。特に墳墓群の中で一番大きいカスル・アル・ファリドは必見です。
 
サウジアラビアは、ほんの数年前にイスラム教徒以外の人に対しての観光ビザ発行が開始され、団体ツアーであれば観光で入国することが出来るようになったばかり。サウジアラビアでは個人では巡礼以外の目的ではほとんど認められていないため、今でもサウジアラビアに観光で訪れたという人は数えるほどしかいません。そんな、観光客の受け入れを開始してまだ間もないサウジアラビアでは、どの遺跡にも
敷地内に工事現場があります。地元の方に聞いてみるとどれも修復中の遺跡と建設
予定の博物館やインフォメーションセンターとのこと。完成は未定でしたが、次にサウジアラビアに訪れる時には完全に修復が終わり、綺麗に復元された遺跡と様々な発掘品が展示された博物館が完成しているかもしれません。個人的には倒壊したままの遺跡にも歴史が刻まれていて趣があって好きなんですが、近代的な高層ビルが建ち並び、街の発展も目覚しいスピードで進むサウジアラビアの中で、素朴な街並が観光地として発展していく過程を実際に見ることが出来たのは、ちょっと得したような、今しか味わうことが出来ない風景でもあります。(大戸)

サウジアラビアのツアーはこちら

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