2009年12月22日 (火)

サハラ砂漠で自然美を堪能(リビア)

4wd 先日、「リビアの神髄 ~サハラ砂漠、ガダメス、そして巨大遺跡~ 10日間」より帰国致しました。今回のツアーは、2泊3日のサハラ砂漠滞在に加えて、石灰を塗った真っ白な家が連なるオアシス都市ガダメス、そして、古代ローマの都市遺跡と、日本の4.6倍を誇る広大な大地の魅力を余すところなく駆け巡るハイライトコースです。本日は、中でも特に印象に残ったサハラ砂漠での滞在についてご案内させていただきましょう。
 
アフリカ大陸の約3分の1を占めるサハラ砂漠は、言わずと知れた世界最大の砂漠地帯。その約26%がリビアに属し、リビアの国土の96%近くは砂漠地帯で覆われています。私たちは、4WDに分乗して広大なサハラ砂漠を駆け巡ります。360度見渡せる砂漠には、目印となるような建物などもちろんなく、私たちはあっという間に方向感覚を失ってしまいますが、ドライバーさんたちは手馴れたもの。太陽の方向や砂丘の連なり具合などから方角を判断し、行き先を定めるのだそうです。彼らにしてみれば、砂漠の真ん中で待ち合わせだって朝飯前なんだとか!

Akakus リビアのサハラ砂漠は、変化に富んだ砂漠が堪能できます。思わず名前を付けたくなるような、ユニークな形をした奇岩が並ぶ岩石砂漠地帯が現れたかと思うと、息をのむような美しい稜線を描く砂丘が目の前に迫ったり、はたまた礫砂漠に姿を変えたりと、次々と変化していく光景に飽きることはありません。私たちが一般にイメージする、さらさらの砂がどこまでも続く砂砂漠は、実は全体の4分の1にすぎず、大半はゴツゴツとした岩が転がる岩石砂漠や礫砂漠なのです。

サハラ砂漠が織り成す雄大な眺めを楽しみながら、目指すは先史時代の線刻画や壁画の数々が残るアカクス山脈。アカクス山脈は、リビア南西部を南北に走り、アルジェリアのタッシリ・ナジェールと隣接しています。 
1930年代、ここから紀元前1万2000年頃から紀元100年頃までの間に描かれた壁画や線刻画が1300点以上発見されました。そこには、キリンや象、ダチョウなど、サバンナに生きる野生動物や、狩猟をしたり、ココナツを採ったりする人類の姿が生き生きと描かれています。そのひとつひとつを眺めていると、そこに生きた人類の祖先たちの暮らしぶりが見えてくるようであり、何千年と長い月日を得た今も、当時の様子を語りかけているようでした。先人達が残した壁画を前に、これまで不毛の土地と考えられていたサハラ砂漠の奥地も、かつては緑豊かな潤いの大地であったことを実感し、悠久の時間の流れの中で、繰り返されてきた人類の営みに思いを馳せるのでした。
 
さて、サハラ砂漠滞在の醍醐味は、文明からかけ離れ、自然の営みに身を委ねるテント泊に尽きるでしょう。テントでの生活は、電気も水道もなく、何かと不便が伴いますが、そんな不便さも苦にならないくらいの美しい自然の光景が私たちを迎えてくれます。
周りは見渡す限り、砂丘の山。はかなくも、風が吹けば美しい波紋は掻き消され、その山並みまでも刻一刻と変化していることに心奪われます。どこまでも続く地平線を真赤に染めながら落日したかと思うと、一番星が誇らしげに輝き始め、やがて、静寂に包まれた真っ暗な世界がやってきます。ふと空を仰ぎ見れば、身震いするほどに美しい満天の星。深まる寒さに身を縮めながら、ぼんやりと夜空を眺めていると、手が届きそうなほど近くで幾多の星が流れ落ちていきました。
 
サハラ砂漠の変化に富んだ自然美を堪能し、日常の煩雑から開放されて自然の流れに身を任す。慌しく時間が流れていく日本では体験できない、のんびりとした贅沢な時間に包まれた2泊3日のサハラ砂漠滞在となりました。(兼井)

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