2009年12月28日 (月)

私が一番!誇らしげな少女たち(中国・貴州省)

Azayakana この度、「~西江の苗年~貴州省・少数民族を極める」の添乗から帰国致しました。
中国の貴州省を回るツアーですが、中国全土の中でも少数民族が数多く居住する省として有名です。

高原地帯ということで、平均標高1000m。山や川がすぐ傍にあり自然に溢れる地域でもあります。そんな片田舎に各少数民族は小さな集落をつくって独自の生活を送っています。険しい峠を越えたり、凸凹畦道に揺られたりと、一見どこに連れて行かれるのだろうと不安を覚える場所ですが、だからこそ出会えた素朴で無邪気な笑顔がありました。Seikonomura_2 

 貴州省の中で最大の少数民族は苗(ミャオ)族。今回訪れたのは西江という山間の町で行われる“苗年(ミャオねん)”です。苗年とは秋の収穫後に行われる年越しと正月の行事で、先祖を祀り、籚笙舞、銅鼓舞、歌掛けなどで正月料理を楽しむ苗族の最も大きい行事の一つに数えられています。

 この日は快晴で充分な祭り日和です。午前中、町に到着するとメインストリートでは早速気さくなおばさんが昔ながらの杵と臼でつきたての温かいお餅を売っていました。きな粉、黒ゴマ、ピーナッツなども添えられており味付けも好きな様に選べます。その他にも米粉(お米のうどん)や炒飯の出店が並び、日用品の市では狭い路地に地元の人々が集い、活気に溢れていました。また、広場ではバスケットボールに興じる若者達や軒先では囲碁や麻雀に真剣なお年寄りなど、各々の時間がゆっくりと流れており、田舎での暮らしを楽しんでいるように感じられ、お祭りといえども日々の生活スタイルは変わらず、人々の生の暮らしがそこにはありました。
 

午後になると、昼食を地酒でお祝いし、お酒が回った赤ら顔の地元の人々が、ぽつりぽつりと広場に集まってきました。Jimanno_5 自分の気の向いた時間にやって来て、だいたい集まったら始まるというなんとも大雑把でマイペースなお祭りです。籚笙を吹く年配男性の後の続き、若い女性陣が簡単なステップを踏んで、広場をグルグル回るというとても素朴なものです。ただそれだけですが、それでも可愛い我が娘の晴れ舞台!親は競って娘に伝統衣装である赤と青を基調とした長裙の衣装を着せ、頭や首、腕には目にも眩しい銀飾りで装飾を施していきます。お化粧もばっちり!中には5歳程の女の子もいました。衣装を無理やり着せられて泣きじゃくっていましたが、準備が整うと途端に「私が一番きれい!」と言わんばかりに自慢げに歩いていたのが印象的で、とても愛らしく感じられました。 

 近年の経済ニュースでも中国が話題の中心となるほどに変貌を遂げていますが、我々の訪れた地は近代化・経済発展とは全く無縁でした。物質的豊かさはまだまだ都会に遠くおよびませんが、その分我々が普段忘れかけていた心を思い起こさせてくれ、心穏やかになる旅となりました。(篠原 由宇馬)

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