2010年1月 8日 (金)

おもしろ文化の宝庫、パプアニューギニア!

「パプアニューギニア大周遊 8日間」のツアーより帰国しました。日本の約1、25倍の国土のパプアニューギニアは、約800の民族が一つの国に集まった、世界でも珍しい究極001 の多民族国家です。それぞれの民族が異なる言語、文化、衣装、踊りを持っており、独自の伝統風習に従って生活しています。そんな興味深い民族の話は過去のブログをご覧頂くとして今回はパプアのおもしろ文化について触れてみましょう。

バスでの移動中、ドライバーさんが急にバスを停め、露店で緑色の実を買ってかじり始めました。これはパプアでは一般的な嗜好品で、覚醒効果のある実です。興味を持った我々は、後日ある村でこの不思議な実を試してみました。ブアイ(日本名:ビンロウジュ)と呼ばれるこの実は30mはあろ002 うかという高い木の上になっています。村の子供がスルスルと器用に木を登り、実を取ってくれました。緑色の実を割ると一回り小さい白い実がでてきて、この実と石灰の粉とマスタードの茎を一緒に口に含み噛みます。すると口の中が真っ赤になり、痺れを感じ始めます。石灰の粉がツバを赤くし、ツバと一緒に余分なものを吐き出しながら、良い具合になるまで調節します。一瞬血痕かと見間違えてしまう赤い吐き汁が町の至る所で見られます。パプアではかなり多くの人がブアイを噛んでおり、仕事中などに噛んだり、その赤いツバを吐き散らす事による景観の悪化や、噛みすぎは歯槽膿漏の原因となる事が問題となっています。もちろん合法ですが、ホテルや飛行場などの公共の場でのブアイは禁止になっており、あちこちで禁煙マークならぬ、禁ブアイマークが見られる程、国民の中に浸透しています。ブアイなくしては一日が始まらないと言われる程、パプアでは老若男女問わずに愛されている怪しくも魅力的な嗜好品。どんな味なのか興味のある方は、ご自身の口を真っ赤にして試してみてはいかがでしょうか。

 他にも、空港の近くに住む人達の楽しみは、飛行機が着陸するのを見る事と降りてくる003 人達を見る事だったり、民家の屋根の上にあるヤシの木は嫁入り前の娘の数を表していたり、デジカメで人の写真を撮って、それを見せてあげた時に「ちっちっちっ」と舌打ちされたり(現地ではスゴイとか羨ましいといった尊敬の念が込められているんだそう)、市場ではあらゆる野菜たちが直立していたりと、毎日が驚きと笑いの連続!神秘の国パプアニューギニアはおもしろ文化の宝庫でした!(村上大嗣)

太平洋のツアーはこちらから

過去のブログ「パプアニューギニアの心、シンシン!!」こちらです

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