シュクラン、2009年!アッサラーム・アライクム、2010年!~満月と初日の出を味わう~(リビア)
先日、「リビアの真髄 10日間」のツアーから帰国いたしました。リビアは北アフリカ諸国の1つですが、北部には地中海越しにイタリアが位置しています。北部は温暖で乾燥した気候なのでとても過ごしやすいのですが、一方で南部の内陸は乾燥が激しく、世界最大のサハラ砂漠を形成しています。
今回のツアーではまず4WDでサハラ砂漠を駆け抜けます。その後は地中海沿いに残る古代ローマ帝国の巨大な遺構をいくつか見学します。ローマ遺跡は世界中に数多く残っていますが、リビアのそれは規模も保存状態もナンバーワンと言われるほど圧巻の存在です。
今回は冒険気分をたっぷりと味わうことのできるサハラ砂漠での1日についてご紹介したいと思います。
砂漠への出発当日の朝、ホテルを出ると澄み切った青空とカラッとした空気に包まれたのを感じました。「冒険日和だ!」と思っていると、数台の4WDがやってきました。これから数日間お世話になるドライバーさん達に挨拶をし、号車番号を記載した看板を貼り付けました。ドライバーさん達はとても陽気でマイペースでしたが、仕事はきっちり!これから我々が使うテントやマット、折り畳みの椅子や数日分のミネラルウォーターを4WDのトランクに詰め込んでくれていました。食事はというとキッチンカーなるものが帯同してくれ、食事の時間には先回りして木陰で作ってくれるのです。単純な料理なのですが、ピクニック気分も相まってこれがまた美味なのです。
さて数台の4WDに分乗し、いざ出発!
ゴツゴツとした岩石砂漠、礫砂漠が水平線まで続いています。荒れ果てた原っぱといった感じが旅情をかきたてます。通常イメージする砂漠は砂砂漠といってサラサラの砂丘だと思います。4WDが砂丘に突入すると、見渡す限り、360度、どこを見ても、一面の砂!砂丘も似たような形をしている為、素人の我々はどこにいるのかさっぱり分からなくなります。それでも砂漠のプロであるドライバーさん達は4WDを今晩の宿営地として決めた砂丘の谷でストップさせました。ここからは砂漠キャンプのスタートです。電気もなく、水も有限ということで、日が沈む前にテント設営をしたり、節水したりと不便は伴いますが、これが本当の意味で砂漠を体験するということ。
暗くなるにつれて砂漠の静寂は増し、まん丸に黄色く光った月が我々を包みます。1年お世話になりました皆様に感謝をこめながら2009年が終わりを告げます。それと入れ替わり、2010年元旦の太陽が遠くに見える砂丘の合間から顔を覗かせました。輝く太陽と砂のコントラストに胸が、2010年新鮮な心で特別なスタートを切ることができた気がします。(篠原)
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