2010年2月25日 (木)

西インド・砂漠とインダス文明遺跡の地

西インドのツアーより帰国しました。
砂漠が広がるラジャスタン州とインドの最西端に位置するグジャラート州の2つの州を訪れました。

Jaisalmer_2010_2まず向かったのはラジャスタン州です。観光地として有名なゴールデントライアングルの一つ、州都ジャイプールよりもさらに西にあるジョドプールとジャイサルメールを訪れました。ここはパキスタンと国境を接するタール砂漠が広がる地域です。どちらの街にも、まるでレースのように細かい透かし彫りが施されたかつての王の宮殿などの建物が並び、褐色の乾いた大地に華やかな装いを与えている町並みが印象的でした。
ジャイサルメールでは、デザート・フェスティバルというこの辺りで3日間行われる砂漠のお祭も見学しました。朝から晩まで様々な催し物が行われます。民族衣装を身に纏った人々が伝統的な音楽演奏やダンスを行ったり、煌びやかな飾

Desert_festival_2010

りを付けたラクダが行進したりするのですが、ミス砂漠やミスター砂漠を選んだり、ターバン巻きコンテストや髭コンテストなんていうユニークなものも行われていました。髭コンテストは、立派な、その人に合った髭をたくわえている人が選出されるようで、後で市内観光中に髭コンテストで勝ったという男性が街を練り歩いているのに遇いましたが、確かに立派な髭を生やしていて誇らしげでした。お祭では催し物が楽しみなのはもちろんですが、お祭を見に来ている地元の人々を見るのも楽しいものです。強い日差しの下、女性たちが色とりどりのサリーに身を包み観客席に座っている姿は、鮮やかで眩しいくらいでした。

Mrmustache_2010

グジャラート州に入ると、穀物や豆類、タバコ、綿花の畑などが広がり、砂漠の多いラジャスタン州より緑が豊かなことにまず気が付かされます。グジャラート州での見所はなんといっても、インダス文明遺跡のドーラビーラーでしょう。
ドーラビーラー遺跡の周辺はカッチ湿原で、雨季の間は海や川の水に浸かり、乾季には塩分を含んだ大地が乾燥して塩の平原が広がります。私たちが訪れた2月はまだまだ乾季が続いている時期で、見渡す限り真っ白な塩の結晶で覆われた大地を見ることができました。
そんな辺境の地をバスで走っていくと、高度な文明を持っていた都市遺跡が突如現れるのです。上下水道も完備され、城壁に囲まれた城塞都市が築かれたのは今から4500年ほど前。見学しているのは私たちのグループだけという貸切状態で、貯水池や井戸、沐

Dholavira_2010_2

浴場などを見ていると、こんな所に誰が何のために築き、なぜ滅んでしまったんだろうと考えずにはいられませんでした。まだまだ発掘途中で、謎に包まれていることも多い、未知のインダス文明遺跡なのです。

広大なインドは、何度訪れてもその土地土地で他の地域とは違った発見があるのがおもしろいところです。西インドはまだまだ観光客が訪れることが少ない地域ではありますが、その分、素朴な笑顔を向けてくれた現地の人々にほっとさせられることが多いところでもありました。(武石)

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