観測率85%以上!アラスカのオーロラとご対面
先日、「アラスカ大自然紀行とオーロラ 7日間」の添乗より帰国しました。2月の最低気温はマイナス30℃、もしくはそれ以下になる日もあるアラスカですが、私たちが訪れた2月中旬は最低気温マイナス15℃と、例年よりもだいぶ暖かい気候でのアラスカ観光となりました。マイナス15℃なんて想像もつかないくらいの寒さと思われる方も多いかと思います。しかし実際にその温度を体験してみると、空気がとても乾燥しているので、凍えるほどの寒さを感じる日は一日もありませんでした。また、アラスカのオーロラツアーでは、極地探検隊も使用している厚手で寒さに強い防寒具を借りての観測となるため、2時間くらいは寒さを感じずに野外で観測ができるほど、快適に過ごすことが出来ました。
今回の旅ではツアー中オーロラ観測の機会は4回。なんとか4回のうち1回でも、空を覆う光のカーテンが見たい…と全員が願います。条件が整った場所であっても、その日の天候が良くなければ全く見えないこともあるため、運もオーロラを見るうえでは大事な要素!なんとか現れて欲しいと願いを込め挑んだオーロラ観測だったのですが、その思いが通じたのか観測一日目のチェナ温泉では、なんと到着した当日からオーロラのお出迎え!うっすらとした光ではありましたが、満天の星空の下、横長にひゅうっと延びたり、縦になったり…オーロラは天気が良いと、1つではなくいくつも出てきます。縦、横、僅かではありましたがカーテン状のオーロラを見ることが出来ました。
しかもそれだけではなく、アラスカの中でも観測率が高いことで有名な町フェアバンクスでは、最も大きく、動きのあるオーロラが出現。オーロラは、最初は白いもやもやとした雲のような筋のようなものなのですが、だんだんと形を変え、縦になったり横になったり、カーテン状になったり…とにかく元気で、最初は一筋だった光が二筋にも三筋にもなり、5秒でも目をつむるだけで、次に目を開けた時には全く違う形に変わっていってしまいます。そして写真においても、同じ写真は二度と撮れません。オーロラが出てきたときは常にシャッターチャンス!夢中でオーロラを撮り、時計を見ると午前2時。眠気も感じず、どんな風に動いていくんだろうとワクワクしながら空を眺めていると、時の経つのを忘れます。夜空に浮かぶオーロラは神秘的で、わあ…とつい声を漏らしてしまうほどロマンチック。薄緑色の光に照らされ、フェアバンクスは忘れられない夜となりました。
場所、天気、気温、降水量、空気中の酸素、窒素、そしてオーロラ自身の気分?!によって色も形もまったく違う演出をするオーロラ。自然現象の神秘に、そして地球の神秘に大感動でした。
また、アラスカの旅はオーロラ観測だけでなく日中の観光も充実しています。チェナでは温泉が湧き出ているため昼間ゆっくり温泉につかることもできます。日中の観光の中で特に、私のお勧めするのはフェアバンクス~タルキートナ間に乗車するアラスカ鉄道。車掌さんの一声で暗いうちに乗車し、タルキートナまで約8時間かけてアラスカの雄大な大自然を車窓から堪能します。
途中、動物を見つけたり、景色がいいところで写真ストップの時間を取ってくれることもあります。今回は、野生のムース(ヘラジカ)を発見し、乗客の殆どの方が窓にへばりついてムースの写真を撮っていました。また、雪景色の山並み、凍ったアイスブルーの川、そして北米最高峰マッキンリー山(6194m)の山頂部分を少しでしたが見ることができ、片時もカメラを手放せないほど美しい風景の連続でした。
まだまだ手つかずの自然がそのまま残っているアラスカ。雄大で豊かなアラスカの大自然を、オーロラとともに満喫した7日間となりました。(奥谷)
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