日本人の心を虜にするアーモンドの花(モロッコ)
先日「モロッコ王国周遊の旅 10日間」の添乗より帰国致しました。
このコースは、現在の首都ラバト、古都メクネス、「世界最大の迷路」と呼ばれる旧市街を擁するフェズ、雄大なるサハラ砂漠、映画の舞台にもなったアイト・ベン・ハッドゥ、様々な大道芸を見ることのできるマラケシュなどモロッコの主な観光地を効率よく回るというものですが、さらにこの時期はアーモンドの花もちょうど見頃でした。
アーモンドと言えば大概の方が、チョコレートの中に入っているあの香ばしいナッツを連想されるかと思います。ではアーモンドの花とは?こう言われてもなかなかピント来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私たち日本人の心を強く揺さぶる、かの桜の花とよく似ています。これらの花は、モロッコの中でも「カスバ街道」と呼ばれるところで多く咲いています。カスバとは、土と藁などを混ぜ合わせて壁や屋根を造る作るマグレブ地方で多く見られる建築様式で、カスバそのものは「城砦」という意味があります。そのカスバが特に多く立ち並んでいるのがティネリールからワルザザードの間の街道沿い、つまり「カスバ街道」なのです。
ちょうどバスでの移動中。ティネリールを過ぎたあたりから、車窓からピンクや白の花を見につけたアーモンドの樹々がちらほら見られるようになりました。私がガイドさんにここでバスを停めて写真を撮りましょうと提案したところ、「そうあせらないで。先にはもっといい場所があるから」。私たちははやる気持ちを抑え、ガイドさんの言うことを信じました。バスはワルザザードへ向けどんどん進んでいきます。するとどうでしょう。先ほどとは比べ物にならないくらい満開のアーモンドが咲いているではありませんか!私たちはそこでバスを停め、一心不乱にカメラのシャッターを押しました。その後はじっくりと自身の目で見て、自分の心の中に焼き付けました。そして、この桜にも似たアーモンドの花の美しさに感動したことで、自分はやっぱり日本人なんだと再認識致しました。
モロッコから帰国をしてから幾日か経ちましたが、現在開花したばかりの日本の桜を目の当たりにすると、あのアーモンドの花を思い出す今日このごろであります。 (斉藤信)
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