2010年3月 1日 (月)

登る?登らない?アボリジニの聖地エアーズロック

この度、「オーストラリア物語」より帰国しました。このツアーではパース、エアーズロック、ケアンズ、メルボルン、ホバート、シドニーの6都市に滞在し、その周辺の観光を楽しみました。オーストラリアはとても大きい国なので、都市間の移動には飛行機を使います。他の国だったらバスで移動して、時々通過する小さな村々の様子を車窓から楽しむ事ができますが、オーストラリアでは陸路移動は命取り!Ayers_rocktemplate_3
 オーストラリア大陸左端のパースから真ん中辺りのエアーズロックまでは地図を見るとそんなに遠く感じないのに、車なら休みなしでひたすら走り続けて34日。未開の地が多く危険が多いため、陸路で移動する人は、まるで雪山に行く時のように警察署に届出が必要なのです。

飛行機で2時間15分。エアーズロックに到着すると、緑の公園やビルに囲まれたパースとはガラリと変わって岩だらけの赤土の大地が広がっていました。
 エアーズロックは高さ約348メートル、周囲約9.4キロの巨大な一枚岩です。元々は先住民族アボリジニにとっての聖地であるエアーズロック。地元の人からは「偉大な石」という意味の「ウルル」と呼ばれています。世界最大級のこの岩山を一目見ようと世界中から観光客がやってくるのです。ユーラシアのツアーでは朝焼けや夕焼けに染まる神秘的な姿を見たり、周辺を散策しながら先住民アボリジニの岩絵を見たりと様々な角度からエアーズロックを楽しみます。また、登山にチャレンジする事も出来ます。

ところが、このエアーズロック「来年からは登山禁止になる」というウワサが出てきたのです。エアーズロックはオーストラリア政府がアボリジニから借りているのですが、最近になってアボリジニの人々がその契約を解除しようとしているといった感じでしょうか。
実際にまだ決定はしていないようです。日本では神様が住んでいると考えられている山にも登りますが、アボリジニの場合、聖地には儀式などの特別な時にだけ特別な人だけが登ります。その為、観光客が登る事を快く思っていない人もいるそうです。登山口には「登らないで下さい」という看板まであります。 Ayers_rock2template_4

地元の人々が大切に思っている山に登るのは気が引けるなぁと思いつつも、その入場料の一部が地元の人々の生活を助けているのならそれも必要なのでは?と矛盾を感じてしまいます。

登り始めは、後ろを振り返るのが怖い位の急な斜面です。降りて帰るという事を考えて、ここで引き返す人も沢山います。急な斜面の後はアップダウンも結構あり、日陰がないので灼熱の太陽に苦しめられます。決して楽ではない約2時間の登山。時々吹く涼しい風を喜んだり、仲間で励ましあったりして頑張りました。 

登るか登らないかは皆様次第。でも絶対に見逃せないのが朝焼けと夕焼け時のエアーズロックです。赤茶色の大きな岩が時間とともに色を変えてゆく姿は忘れられません。その周辺の空も言葉で言い表せないほど美しいのです。その日の太陽や周りの雲など、微妙な違いで毎日違う変化を見せます。夕方に、シャンペンを片手にエアーズロックに見とれるのが最近の楽しみ方のひとつです。
(関根三恵子)
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