寒さを上回る見ごたえ!ハルピンの氷祭り(中国)
出発前に現地から「大寒波が来ているので気温はマイナス20℃以下。必ず十分な防寒対策を!」とわざわざ連絡が入り、お客様にもその旨お伝えし、わずか5日間の短いツアーですが、防寒着や携帯カイロで一杯になったスーツケースを持って出発しました。幸いにも私達の到着と入れ替わるように寒波は去り、ハルピン滞在中は晴天にも恵まれ、夜間でもマイナス19℃程度までしか下がりませんでした。
人間は寒さに対する“慣れ”があるようで、厚着の私達や中国国内観光客を横目に、日本の冬着程度の服装のままでメインストリートの中央大街を颯爽と闊歩する地元の方々。その地元民も一目置くのが、松花江での寒中水泳です。日本の寒中水泳は一般に、寒い冬の時期に海や川で泳ぐ、だと思いますが、ハルピンの寒中水泳は、違います。全面凍結した松花江の氷をわざわざくり抜いてプールを作り、そこに飛び込み台から飛び込んで泳ぐのです。現地ガイドによれば、水温は約2℃とのことですが、全面凍結しているのですから、プールの水も放っておくと凍りだします。それを手作業で取り除いてプールを維持しているのです。ビキニパンツで次々に飛び込むぽっこりお腹の男性達を見ていたら、やはり皮下脂肪は大切なのかなと思わず自分のお腹に手を当ててほっとしてしまいました。
次に訪れた雪祭りの会場である太陽島は、避暑地として有名な場所ですが、島内の湖や池はもちろん全て凍結していて、そりやスケートで遊ぶ場所に変身しています。凍結した川に架かる橋を渡って太陽島に入った私達は、古代や現代などのテーマで彫られた巨大な雪像や本物と同じような大きさで聳える、雪で出来た建物に圧倒されました。さらに進むと世界各国の代表チームが作製した雪像が並ぶコンテスト会場もあります。会場内を回るマーチングバンドが奏でるメロディは、異国情緒あふれるハルピンならではのロシア民謡ですが、なぜかミッキーマウスなどのディズニーキャラクターの縫いぐるみを着ていて、さすが清濁併せ呑む中国だと感じました。雪祭りで有名な札幌からご参加のお客様をも「すごい。来てよかった。」とうならせるほどの規模と迫力の大雪像群でした。
そして、丁度夕日が地平線に沈む頃に訪れたのが、太陽島のすぐ近くにある氷雪大世界の会場です。ここは文字通り、何から何まで雪と氷で出来ています。遠くからはホテルのように見えていた建物からして近づいてみると、なんと氷のブロックが積み上げられたものでした。その氷の建物を通り抜けて会場内に入ると、日本の城やマカオの教会などを模した巨大建築物の全てが同じように松花江から切り出した氷のブロックで出来ているのです。夕焼け空にどんどん夜が迫ってくると、氷のブロック内に取り付けられているライトが何色にも点灯し、会場全体が幻想的な雰囲気に包まれました。何もかもがライトアップされた氷で出来ているので、広い会場の向こうに輝いて見える高層ビルさえも氷で出来ているのでは、と思わせるほどでした。
会場を一望の下に出来る氷の山からは、氷の滑り台をゴムチューブに乗って滑り降りていく人々の歓声が聞こえます。私達は日没前から漆黒の夜空になるまで、刻一刻と移り変わる氷雪大世界を満喫しました。寒さを忘れた私の目に飛び込んできたのは、マイナス16℃位のところを示す気温計。もちろんこちらも氷で出来ていました。
毎年1月5日から氷が融けるまでがお祭りの期間である為、世界最長のお祭りとも言われるハルピンの氷祭り。寒さを上回る見ごたえです!!(竹内)
ハルピン(中国東北地方)へのツアーはこちら
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