2010年3月26日 (金)

南インドで南国気分を満喫!

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先日南インドのツアーより帰国しました。インドの面積は約300万km²、世界7位の大きさで、27もの世界遺産があります。この広い国土に見所がたくさん散らばっていますので、1度の訪問では到底制覇することはできません。
既にタージマハルやベナレス、カジュラホなどの有名な観光地が在る北部インドを観光して、インドという国に魅了された方は是非とも南インドへ。
インドはインドでも北部地方とは気候、文化、言語、民族など全てが違います。また、イスラム勢力の影響をほとんど受けずにきたために、元来、南インドに住んでいたドラヴィダ民族が造ったユニークな寺院や王都の建築物群などの純インド的なものが数多く残っています。一方で、ヨーロッパへの扉が開かれた15世紀末の大航海時代~植民地時代に多くの教会や西欧風の建物が建てられ、アラビア海沿岸の町ゴアやコチンではその面影を見ることができます。

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その他、街並みだけではなく自然溢れる場所も数多くあります。特に今回のツアーで印象的だったのはアラビア海に面したケーララ州にあるトタパリ~アレッピー間の水郷地帯をボートクルーズする1泊の船旅でした。
水郷地帯にはヤシの木が生い茂り、いかにも南国っぽい雰囲気が漂います。心地よい風を受けながらゆっくりとボートが進む中、川では洗濯する女性、水浴びする子供たち、魚釣りする男性・・・手を振って「ハロー」と大声で挨拶すると、村人たちは笑顔で手を振りかえしてくれます。彼らの表情はとても明るく、今の日本では見ることのできない生活風景にどこか懐しさを感じたと同時に、この場所で生き生きと生活している姿が強く心に残りました。
インドの人々にとってこのボートクルーズはとても贅沢な旅行で、よく新婚旅行で利用するそうです。1つのボートに2~3名のスタッフが常在し、世話役としてお客様をもてなしてくれます。船内は木目調のコロニアル風デザインで快適なホテルのような印象。デッキにはテーブル、椅子、ソファが設置され、ここにスタッフ手作りの素朴で美味しいインド料理が運ばれます。また船内の各部屋にはベッド、トイレ、シャワーが備わっていますので不便さをあまり感じません。日が暮れるとボートは川岸に停泊し、静寂な夜を迎えます。ふと空を見上げるとクッキリとした星が無数に広がり、宝石のようにキラキラと輝きます。ロマンティックな星空に言葉も出ないほど感動してしまいました。

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他の地域では感じられない悠々とした雰囲気が残っているのも南インドの魅力の一つ。忙しい日本を離れて、少しのんびりしてみてはいかがでしょうか。人懐こい人々、手付かずの自然、どこか懐かしい原風景はちょっと疲れた心を癒してくれるかもしれません。(米村 嘉奈)

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