ペンギン達との遭遇!南極への船旅 ~後編~
昨日に引き続き、クリッパー・アドベンチャー号で航く地球最後の秘境、南極への船旅の続編です。
ドレーク海峡の大揺れを乗り越えついにやってきました南極大陸。そこは、雪に覆われた大地と険しい山々に囲まれた壮大な景色が360℃広がる地球最後の秘境です。
今回皆様がドキドキの南極初上陸を果たしたのはパーマー群島の北にある島の南側のハーバー、ミケルセン・ハーバーです。ここは1901~1904年のスウェーデンの南極探検隊によって発見されたところで、ジェンツーペンギンの営巣地にもなっています。
晴天にも恵まれて南極上陸にはもってこいのさわやかな1日。ゾディアックボートに10名様ずつ乗り込み、心地よい風をきって進んで行きます。
ミケルセン・ハーバーに到着した私達の目の前には数え切れないほどのジェンツーペンギンがお出迎え。
数にすると数百羽といったところでしょうか。カモメにも似た大きな鳴き声を上げて歩き回っていました。
大人のペンギンに混じって足元がおぼつかない様子なのは生まれて数ヶ月のフワフワの毛をまとった小さいペンギン。
そのあまりの可愛さに皆さんカメラで写真を取る事に夢中になってしまいますが、そこはぐっと我慢して5m離れて観察です。
南極観光にはこの先も観光を続けていくための大事なルールとして動物には触れないという決まりがあります。
ペンギンにこちらから近づく時には5m手前まで!アザラシは15mというのがマナーです。
もちろん、向こうから近づいてきてしまうこともあるので、まれに思いのほか接近してしまうこともありますが・・・。
ジェンツーペンギンは大人でも体長約75cmの中型のペンギンで、頭と背中が黒くてお腹が白、くちばしの両側は赤と他のペンギンに比べて少しカラフル。つぶらな瞳のアデリーペンギンも可愛いですが、やっぱりジェンツーペンギンが一番可愛いかもしれません。
南極といえばペンギンと思う方も多いと思いますが、それもそのはず、実は世界中にいるペンギンのほとんどの種類が日本の水族館で飼育されているんです。それほど日本人はペンギンが大好き!世界で一番ペンギン好きな国民といっても過言ではありません。
でもあの愛くるしく歩く姿は誰しもが可愛いと思ってしまうのもうなずけます。
ペンギンは南半球にしかいないのですが、南極大陸で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの2種類のみ。少し北にある南極半島にはジェンツーペンギン、マカロニペンギン、ヒゲペンギンが繁殖しています。
マゼランペンギンなど、その他の種類は南米やアフリカの南部、オセアニアなどに繁殖地があります。
今回の南極ツアーでは氷と雪の世界で群れをなして繁殖している、可愛いいペンギン達のルッカリー(営巣地)を訪れ、ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギンの3種類を間近で観察することができました!
最後の秘境と言われる南極もペンギンの楽園。そこには過酷な冬を迎えるまでのつかの間の夏を楽しむペンギン達の自然な姿がありました。 (大戸)
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コメント
私がご一緒したツアーでは、添乗員さんは、ここへ記事を載せるためにか、旅行中写真ばかり撮っておられました。記事を書くことよりもお客への心配りをもっと気にかけてもらいたいと思います。
投稿: | 2010年3月 4日 (木) 16時52分
お客様
過日は弊社のツアーにご参加賜りながら心配りが至らず、大変申し訳ございませんでした。また、ご返信をお待たせしてしまった事を重ねてお詫び申し上げます。
弊社では各地の魅力を紹介する資料として写真を撮らせて頂く場合がございますが、あくまでお客様への配慮に影響を及ぼさない範囲を旨にしており、私どもも深く反省しております。
また、記事はあくまで帰国後に起草している物でございますので、添乗中に気にしている社員はおりません。
今回のご指摘を真摯に受け止めてより良い旅をご提供できるように努めて参りたいと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿: 管理人 | 2010年3月16日 (火) 13時06分