2010年3月25日 (木)

ナイル流れるヒエログリフ

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先日、エジプトより帰国しました。私が添乗させて頂いたのはエジプトツアーの決定版「エジプト大紀行19日間」。友人達に話すと、皆決まって「長いねぇ」と驚きます。けれども、どうして、全くそんなことはないのです。19日間一緒にエジプトの大地を旅なさったお客様方に尋ねてみると、本当に「あっという間だったねぇ」とほとんどの方がおっしゃいました。楽しんで下さったお客様に感謝すると同時に、それほどエジプトには、訪れる者を夢中にさせ、時間が経つのも忘れさせる魅力が詰まっているのだな、と改めて気付いたものでした。

さて、エジプトには訪れるべき観光地がたくさんあります。無数にあります。もう、それこそ古代エジプト人が眺めた夜空の星の数ほどもあります。ですから、さすがに19日間といえどもエジプトの全てを味わうことはできません。けれども、忙しく主要な観光地を走り抜けるツアーとは一味も二味も違った旅の楽しみを見つけることができるのがこの「エジプト大紀行19日間」の大きな魅力でありました。

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私の個人的な思い出話をさせて頂きましょう。この旅で一番印象に残っている、「本当に豊かな旅だなぁ」と思った瞬間の話です。
私達は、ナイル河を巨大ダムで有名なアスワンから、あの「王家の谷」のあるルクソールへと航行していました。ナイル河・クルーズと呼ばれるものです。 3泊4日。スーツケースのバゲッジダウンやチェック・アウトの時間に追われることなく、のどかな農村風景が続くナイルの河岸を眺めていると、いつの間にやらナツメヤシの姿が夕焼け空に黒いシルエットとなり浮かび上がるのです。

所々で下船をし、徒歩やバス、馬車を使い河岸に点在する遺跡を巡る時間も私は大好きですが、観光せずにゆったり船内でお過ごし頂く時間も負けず劣らず素敵なのでした。エジプト人の愉快な日本語ガイド、モハさんが、特別にエジプトの社会についてのお話やヒエログリフ講座をクルーズ船のラウンジで開いてくれたりしたのです。皆様で椅子を持ち寄り熱心にノートを取ったり、聞き入る様子はまるで大学の講義を受ける学生のようでもありました。それぞれのお名前をヒエログリフで書こうと悪戦苦闘したり、質問が途切れることなく予定の倍以上の時間がいつの間にか過ぎていたり・・・。熱心にお話してくれるガイドのモハさんや、私も圧倒されるような好奇心旺盛なお客様の傍に座り、ふと船窓に目をやると穏やかなナイルの風景がゆっくりと流れていきます。そう、その瞬間、「あぁ、実に豊かな旅だなぁ」とふいに思ったのでした。(田村 啓)

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