点と線 -インド旅行の醍醐味は移動にあり!?-
インド世界遺産紀行10日間の旅より帰国しました。
ムンバイ(ボンベイ)から始まりエローラ、アジャンタ、ジャンシー、オルチャ、カジュラホ、バラナシ(ベナレス)、アグラ、デリーといった歴史都市を、飛行機・バス・列車を上手く組
み合わせて効率よく巡るこのツアー。10日間というコンパクトな日程でインドにある世界文化遺産21つの内の8つを観光いたします。断崖をくり抜いて造られたアジャンタの石窟寺院群、官能的な天女や神々の彫像で有名なカジュラホの東西寺院群、最も美しいイスラム建築のひとつと言われるタージマハールなどなど、充実した観光が連日続きます。
弊社のインドツアー、遺跡や観光場所が充実していることはもちろんですが、お楽しみはそれだけではありません。移動中にもインドを巡る旅の醍醐味は詰まっているのです。
移動も兼ねた列車の車中泊が二泊あります。車内では地元の方と隣り合わせになることもあり、一夜を共にするご縁から仲良しになることも。今回のツアーでご一緒させていただいたお客様の中にも、乗り合わせたインド人のおばあさんと和気あいあいになり、それぞれの国の言葉で唄をプレゼントしあってらっしゃいました。言語は違えど、言葉を唄にのせることで通じ合えるものが確かにあるのですね。こうした人々との出逢いだけでなく、車窓から見えるインドの牧歌的な風景もきっと皆様の心に焼きつくものがあるかと思います。
また、インドの駅構内にも驚きや発見があります。駅にいるのは乗客だけとは限りません。駅構内で暮らす人々もいたり、時には野良牛に出会うことも。私達がプサヴァルの駅を訪れた時には、子牛が改札口に佇んでいました。日本では決して見ることのできない光
景にお客様も興味津々。「まさか、切符を買う気じゃないだろうか、、、、、。」皆様いろんな想像をされてらっしゃいました。
列車を待っている間にも驚きは続きます。プラットフォームに牛がやって来て、ゴミ箱を漁っているのにびっくり。駅のプラットフォーム内を自転車で移動する職員さんがいたことに仰天。それに終わらず、バイクをすっ飛ばして移動する職員さんもいて、インドに慣れたはずのお客様も目を丸くしてらっしゃいました。
バスの中から見える路上の喧騒もインドならではです。路上の角には、ヒ
ンドゥー教の神様“シヴァ神”や象の頭部を持つ“ガネーシャ神”などの祠があり、その中を車や自転車が行き交います。牛や豚、サルなどの動物も路上に現れ、生活している光景を目にすることが多々あります。
人間だけでなく、神様や動物も入り混じってのカオス的風景は、世界広しと言えども、インドでしかご覧いただけないものだと思います。
観光場所だけでなく、点と点を結ぶ移動の最中も驚きと発見が弊社のインド旅行には詰まっています。ぜひ皆様もパワフルなインドをご体験ください。(春山慶彦)
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