2010年4月19日 (月)

河西回廊をバスと列車で走覇する!(中国)

Gyokumonnkann

先日、「遙かなる河西回廊への旅11日間」より帰国致しました。河西回廊とは、東は甘粛省蘭州の北西に位置する烏鞘嶺から西は玉門関までの約1000kmにわたる地域を指します。通常この地域の観光では、敦煌から西安の間は飛行機移動の場合が多いのですが、今回の旅は蘭州から敦煌をバスで走覇し、さらに敦煌から西安までを列車で行く日程です。河西四都と呼ばれる武威・張掖・酒泉・敦煌を中心に、シルクロードを通じてもたらされた仏教壁画や塑像を間近にご覧頂くことができます。中には1000年以上前の壁画でも、赤・緑の明るい色から繊細な肌色まで変色せずにきれいに残っているものもあります。

皆様は、「シルクロード、河西回廊の旅」と聞いて、どんな旅を想像しますか?ラクダ、キャラバン、でこぼこ道・・・といったキーワードが思い浮かぶ方が多いと思います。確かに大昔はキャラバン隊、一昔前もデコボコ道を何時間もバスに揺られる旅でしたが、現在の河西回廊は主要都市を結ぶ部分は快適な高速道路が走っています。自然マッサージを受けながらバスに揺られるのは、敦煌郊外の観光に行く8日目。旅も最終章になって、ようやく「シルクロードを旅しているな。」という気分になります。急な道路工事などが無ければ、未舗装の部分は東千仏洞などの一部の観光箇所に行く手前の道だけですので、悪路に悩まされずに道中の風景をお楽しみいただくことができます。

車窓からは、おそらくキャラバンが行き来していた時代とあまり変わらないであろう祁連山脈と北山に挟まれたゴビ灘に、漢代と明代の長城も見ることができます。今はラクダ草などの砂漠の植物も茶色で(枯れているわけではありません。)これが春の訪れとともに葉は緑になり、とてもタマリスクがピンクや紫の花を咲かせるという初夏の風景は想像できないほど、荒涼とした大地が広がります。そんな中に突如現れるのが風力発電所。高さ30mの支柱からは長さ25mの3枚の羽が伸びています。この巨大で数え切れないほどの風車が、道路から見えないほど遠くまで規則正しく並んで回転している様子は見事です。ちょうどお手洗い休憩で立ち寄ったガソリンスタンドに、風車の羽を運搬中のトラックが停まっていました。遠くで見ていた時は「本当に25mもある?」と思っていましたが、目の前で見て確かに25mプールほどの長さがあり、これが数百機並んでいてもまだまだ広大なゴビ灘がどこまでも続くのですから、中国の国土の広さは本当に桁外れです。

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景色のほかに、中国ならではの楽しみの一つが食事です。今回は、敦煌で人気の驢肉黄麺と鹿肉の石焼、西安では有名店「徳発長」での餃子宴もありました。驢肉黄麺はラーメンの上にスライスされたロバ肉と特製ダレをトッピングします。鹿肉の石焼はお肉やピーマンがはいっている石焼の器に、間違って食べてしまいそうな一口サイズの熱々の石をジューッと入れて肉を焼きます。2つとも臭みは一切なく、ロバ肉はパサパサとしていましたが、鹿肉は柔らかく牛肉に近い味でしたのでとても食べやすかったです。

仏教芸術と各地の名物料理を堪能しながら河西回廊をバスで東から西へ旅した後は、敦煌から西安までの列車の旅があります。朝9時半に出発し西安到着は約24時間後で、私たちは18両中1両しかない1等車を利用します。1つの個室には左右に2段ベッドがあり、決して豪華なものではありませんが不自由なく過ごすことができました。私の部屋は中国人の旅行者と同室でした。彼は朝4時に停車する途中駅で下車したのですが、到着5分ほど前にモーニングコールを頼まれていた服務員が、ドアを勢いよくガラガラっと開けて「もうすぐ着くよ!起きなさい!」と中国語で叫んだので、私までびっくりして起きてしまいました。しかし、その後すぐに「これも中国式か。」と日本式とのあまりの違いを面白くさえ感じました。西安に到着するころには春の訪れを告げる菜の花畑が車窓に広がっていました。(鈴木寛子)

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