自由の象徴ケツァルを探しに(コスタリカ)
先日、「神秘の大自然、コスタリカ周遊 10日間」の旅より帰国致しました。
自然豊かなコスタリカはエコツアーが盛んな国として早くからヨーロッパや北米では知られていますが、日本ではまだまだ馴染みの少ない場所かもしれません。しかし鳥が好きな方、自然が好きな方には本当にお勧めでできる国だと思います。
そして今回はとても幸運な事に世界一美しい鳥と呼ばれるケツァルを2ヶ所で見る事ができ、その姿をしっかりと目に焼きつけることができました。 まず初めに遭遇したのは、モンテベルデの観光の時でした。スカイウォークと呼ばれる地上から40m程の高さにある吊橋を渡っていると、橋の中央で立ち止まって、遠くをじっと見つめる人々。近寄って、声をかけると、ケツァルのオスがいると教えてくれました。みんなで指の先に視線を向けると、緑色の上半身に赤い腹部、白い尾、色鮮やかな姿を発見!思わず声を上げそうになるのを堪え、双眼鏡で確認したり、カメラで撮影したり、雨が降っているのを忘れ、みんなケツァルに夢中でした。
ちなみにモンテベルデは自然保護区で、標高1500m前後に位置し、面積は約15000ha。元々この場所は朝鮮戦争の出兵を拒否した11家族のクエーカー教徒が理想郷を求めてやってきたのが始まりです。その後、生物学者達が熱帯雲霧林の森林に注目して、この土地を購入し、民間で管理する保護区として運営してきました。現在もその運営は観光客の入場料などで行い、少しずつ保護区も広げています。 この日は小雨の中でのケツァル探鳥でしたが、次に出会えたセロ・デラ・ムエルテでは、晴天に恵まれました。早起きして、バスで山道を揺られること1時間半、小さなロッジに到着します。ここで、少し休憩をした後、約2時間のケツァル探しの為、道なき道を歩きます。ここは標高が2000m以上あるので、少し歩いただけでも、息が切れ、想像以上に体力を使います。しかしみんなの想いはケツァル。その願いが届いたのか、歩き続けて1時間半、やっとその姿を見せてくれました。モンテベルデの時よりも近距離だった為、肉眼でもはっきりと確認する事ができましたが、ガイドさんの双眼鏡ではつぶらな瞳まで見る事ができ、本当に感激しました。最後には飛び立つ姿を目に焼きつけ、来た道を戻りましたが、その足取りは軽く、みな満足そうな表情に私自身、ほっとしました。
大自然を満喫し、幻の鳥、ケツァルに会えた今回の旅は、私にとっても記憶に残る素敵な旅になりました。 (石井)
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