<どこか親しみ感じる中央アジア>
先日「中央アジア4ヶ国大周遊17日間」より帰国しました。今回はキルギス情勢の関係により急遽出発前に5カ国から4カ国となり、少し残念ではありましたが…皆さま中央アジア17日間を満喫頂けたご様子。
4カ国を旅している中で、印象的だったのは「人」でした。元々はソ連の共和国だったためロシア人も多く住み、街中ではロシア語が飛び交っているので、ロシアに来ているような感覚になることも。そんな歴史的背景も絡み、カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン・タジキスタンの国々を構成する民族は、欧州系・ペルシア系・アジア系と多種多様です。また、アジア系の人は日本人?!なんて思うくらいの人も。特にカザフスタンのカザフ人と日本人は遺伝子的にも似ていると証明されているそうです(ガイド談)。そう言われてみれば…私も、ホッジャ・アフメッド・ヤサウィー廟の観光中にカザフスタン人に間違えられて、地元の人にカザフ語で話しかけられました(笑) ちなみにホッジャ・アフメッド・ヤサウィー廟は世界遺産に登録されており、中央アジアでも最大のドームを持ち、かの皇帝チムールの命により廟の拡大化が図られた霊廟です。
カザフスタンでの移動中「質問タイム-カザフスタン編-」の時に、「日本や日本の文化について何か知っていることはありますか?」との質問がありました。カザフスタンではTAKESHI KITANO(北野武)とAKIRA KUROSAWA(黒澤明)の映画が人気だそう!特に驚いたのは、生け花に関するテレビ番組があり、女性達の間では人気番組だそうで、見よう見まねで花を生ける人が多いそうです。他にも、数年前に若者の間でちょんまげスタイルが流行していたとか…。
1日目から5日目まではカザフスタンを満喫し、6日目からはウズベキスタンのヒワに入ります。ウズベキスタンでは日本語を勉強している人が多く、親日家の人々が多いようです。どこに行ってもニコニコと笑いかけてくれ、「こんにちは」や「ヤポン(日本)?」と言って一緒に写真を撮ろうという人も多かったです。
その後は、4日間のトルクメニスタンの旅。4カ国の中でもトルクメニスタンはとてもユニーク?な国です。かの初代大統領ニヤゾフの黄金の像が至る所に立っており、大理石のマンションが建ち並んでいます。国民には電気は無料支給だそう!夜中もキラキラとライトアップされて、まるでリトル・ドバイ!眠らない街・首都アシハバード。そんな光景を見た皆さまは、ただただ…笑うばかり。「21世紀のトルクメニスタンは黄金の時代だ!」という標語も掲げてあるくらい。
そんな煌びやかなトルクメニスタンでは、世界遺産のメルブ遺跡へもご案内しています。メルブはかつてのシルクロードの主要都市でした。今でも城壁の跡や、「キズカラ」と呼ばれるお城の跡が残っており、かつての栄華を目の当たりにすることが出来ます。遺跡内にはラクダも放牧されており、遺跡とラクダのコラボレーションはシルクロードのロマンを感じます。
トルクメニスタンの旅が終わると、11日目からはウズベキスタンに再入国。ブハラの観光中にはたくさんの子供達と出会い、私達の後をくっついてきて、バラの花をプレゼントしてくれました。観光ポイントでも一緒に写真に映って欲しいとか、まるで人気者になったような気分。中には住所交換をしていた方もいらっしゃいました。言葉は通じなくても、伝える気持ちや「笑顔」は世界共通だとしみじみ感じた瞬間です。多くの人と触れ合い、笑顔と元気をもらうことが出来た17日間の旅でした。(内野)
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