2010年5月11日 (火)

私には夢がある。(アメリカ東部・南部)

 「アメリカ東部・南部大縦断物語 16日間」のツアーから帰国致しました。この時期、東部は色鮮やかな花々で彩られ、近代的な高層ビルと見事な調和を見せる木蓮や桜の花は、春の訪れを感じさせてくれました。
005_2  アメリカと言えば、今では数多くの人種が入り混じっている「人種のるつぼ」。ニューヨーク・マンハッタンを歩けば、本当に多くの言葉を耳にします。今では人種の多様さがアメリカの魅力のひとつになっていますが、僅か数十年前までは多くの人種分離が行われていたことを忘れてはなりません。今回ご紹介させて頂くのは、そんな人種分離に立ち向かったキング牧師。今では英語の教科書にも登場する、かの有名な演説「I Have A Dream」。全文は分からずとも、このフレーズは必ず耳にしたことがあることでしょう。ワシントン・リンカーン記念堂は、奴隷解放で知られるリンカーン大統領を記念して建てられ、今では多くの観光客が訪れますが、それでも一面が観光客で埋め尽くされることはありません。しかし、この記念堂周辺が人々で埋め尽くされた出来事が1963年のワシントン大行進です。ワシントン大行進の目的は、当時アメリカ国内で日常的に行われていた人種分離に対する抗Photo1_3 議活動でした。町を歩けば白人専用の水飲み場があり、バスに乗れば白人が優先的に座席に座ることができ、黒人がレストランで食事することすらできない、と不当で劣悪な環境が現実にありました。リンカーンが奴隷解放を宣言したのが1862年。

Photo4_2  それから100年経過した当時でさえ、かつて奴隷としてアフリカなどから連れてこられた人々の子孫がまだ苦しめられている状況でした。そんな状況を打破する為に、キング牧師を初めとする約20万人の人々がワシントンに集結したのです。その最中に演説された「I Have A Dream」。参加した黒人の人々だけでなく、人種問わず参加者が涙を流したといいます。リンカーンが演説をしたという場所に立ち、まっすぐと向かいのワシントン記念塔を見据えると、周りの音が全て消え、いるはずのない20万人の目が自分を見ている錯覚がしました。そして、頭に浮かんでくるのはあの言葉。『私には夢がある。ジョージアの赤色の丘の上で、かつての奴隷の子孫とかつての奴隷を所有した者の子孫が同胞として同じテーブルにつく日が来るという夢が。』
歴史や自然、建築物。世界には見て感動できるものがたくさんあります。勿論アメリカにPhoto2 もたくさんあります。現在、我々がこうして世界やアメリカに気軽に旅行でき、かつ現地で正当な扱いを受けることができるようにはなってきました。しかし、本当に彼が夢見た世界になっているのでしょうか。南部の大都市アトランタは、彼が生まれた場所。そして静かに眠る場所です。コレッタ夫人とともにキング牧師が眠るお墓には今でも多くの花が供えられています。彼の墓前でそんな疑問がふと浮かびました。
 Photo3_2 文明的で魅力的なアメリカという国。独立戦争から建国、そして南北戦争や公民権運動。その全てがアメリカ東部・南部には凝縮されています。今のアメリカを作った文化や歴史を考える、そんな旅はいかがでしょうか? (吉村)

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