ゴッホの足跡を辿って(フランス・アルル)
先日、新緑美しいフランス15日間のツアーより帰国いたしました。初夏の日差しがまぶしい南仏の高級リゾート地コート・ダ・ジュールから始まり、ゴッホやモネ、セザンヌなど印象派の画家たちが好んで滞在したプロヴァンス、貴族文化の煌めきを語るロワール川流域の古城群、フランスの代名詞とも言えるモン・サン・ミシェルが堂々とそびえるノルマンディー地方、そして芸術の都パリと、万華鏡のように変化するフランスを訪れて参りました。
本日は、多くの印象派の画家たちが好んで滞在し、今も多くの観光客を魅了してやまないプロヴァンス地方の陽気な町アルルをご案内致します。
フィンセント・ファン・ゴッホもまた、この地を求めてはるばるオランダからやって来たひとりです。あこがれ続けた日本の風景を南仏プロヴァンスの明るい陽光と重ね、中世の佇まいが残るアルルを選びました。陽光輝くアルルを見た瞬間、その美しさに魅了されたゴッホは、約15ヶ月の滞在中に300点もの油絵を残しています。
実際にアルルを訪れると、たしかに降り注ぐ光が眩しく、光の強さに驚かされます。旧市街の中心には、中世の美しい街並みの中に見事に調和した二千年も前の古代ローマ遺跡。古代円形闘技場は、かつての栄華を物語るかのように、当時の姿のまま凛とした姿で残っています。後世に、闘技場が城壁として利用され、その中に町が形成されていたために、破壊されることなくほぼ完全な姿で残ったとされています。眩しいほどの陽光、雲ひとつない青空、オレンジ色の瓦屋根、壮大な古代ローマ遺跡と美しい中世の街並み…太陽の光に満ちたアルルの町を散策すれば、なるほどゴッホが惹かれたのも納得です。
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