2010年6月28日 (月)

人が、月日が、ユーフラテス川が流れる(シリア・ヨルダン)

Euhrates

先日、「シリア・ヨルダン隊商の道 13日間」の添乗より、帰国しました。
「隊商の道」の名の通り、数千年に渡る地中海・オリエント世界の交易路を辿る味わい深い旅でした。

ヒジャーズ鉄道。それは争いと祈りの道。
20世紀初頭、オスマン帝国下のダマスカスを出発点とするこの鉄道は、あの有名なアラビアのロレンス率いるアラブ開放運動軍が妨害活動を行ったことでも良く知られています。シリア・ヨルダンをバスで走れば、今でもしばしば道路と並行して走る線路や駅舎跡を目にすることができます。

アレッポのスーク(市場)はアラビアンナイトの世界。
今も残るキャラバンサライには、ラクダの背に揺られてはるばる運ばれてきた東西の品々がうず高く積まれていたことでしょう。

ジェラシュ・パルミラはパックス・ロマーナの夢の跡。
ローマ、ペルシャ、そしてさらに東方の富と富とが結びつきが生み出した壮大な建築群。

古代ローマとシリア地方の覇を競ったペトラ。
今も残るその華麗な遺跡群は、乾き切った砂漠に咲く薔薇のよう。

Apamea

オロンテス河の右岸に佇むアパメア遺跡。
壮観なスケールで残る世界最長の列柱路は、東西、そして南のエジプトからの交易路が交わり繁栄したセレウコス朝シリア時代の残照か。

気がつけば、バスはユーフラテス河に沿い、南へと走り続けていました。

Mari

マリ遺跡。
紀元前2900年頃、そして紀元前1800年頃の2度に渡り繁栄を極めた都市国家。メソポタミア南部と北部シリアを繋ぐ交易都市として、鮮やかな壁画をもち、当時世界最大とも言われる巨大なレンガ造りの王宮跡が、今も残ります。

5千年以上に渡り、人類は移動し、物を交換し、富を生み出し、偉大な遺産を私達に残してくれたのだと思うと、添乗員としてお客様を案内するためにこの場を訪れているこの瞬間も、その大きな流れの一端なんだろうと、ふと思ったのでした。(田村)

シリア・ヨルダンのツアーはこちら

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