2010年7月12日 (月)

2億3千年前の大地に立つ(アメリカ)

Monumenttemplate  先日、「アメリカ西部国立公園物語 16日間」の添乗より帰国致しました。このツアーは、国立公園発祥の国であるアメリカの10大国立公園を訪れ、さらに州立公園や、ネイティブアメリカン(先住民)たちが管理をするモニュメントバレーやアンテロープキャニオンも観光する、見どころ盛り沢山の旅です。
 アメリカの魅力は何と言ってもその広大さ!日本の約25倍Antelope_canyon の面積を持つ大地を、今回は観光をしつつ16日間で4580キロ走り抜けました(稚内―鹿児島間を往復したのと同じくらいの距離です!)。公園の広さ一つとってもそのスケールの大きさに驚きます。例えば、日本で一番大きな国立公園は、北海道の大雪山国立公園で面積は2267k㎡(東京と同じ位の面積)ですが、対するアメリカ最大の国立公園は、デスバレー国立公園で13518k㎡(日本で北海道に次いで広い岩手県と同じくらいの面積)です。各公園では、これまた雄大な景色や素晴らしい自然に出会うことができました。

 Geyser 国立公園の先駆けとなったイエローストーンでは、運よく遭遇した間欠泉の噴出に歓声を上げ、宿泊した公園内のロッジでは雪の上にうずくまる生まれたての鹿の赤ちゃんを見ました。グランドティートンでは、3000m級の冠雪した山々の麓で灰色オオカミが鹿を追いかける所を遠くから目撃。キャニオンランズではコロラド川とグリーンリバーによって侵食された雄大な峡谷の眺望に言葉を失いました。モニュメントバレーでは、このツアーのポイントでもあるビューホテルに宿泊し、ミトンの形をした残丘の後ろから昇る美しい朝日を部屋から楽しめました。ナバホ族の居住区にあるアンテロープキャニオンでは、鉄砲水によって侵食された地形の中に入り幻想的な空間を堪能。そしてヨセミテでは、ガイドも「こんなに水量の多い滝は見たことがない」と驚くほど迫力満点の滝を見学しました。それぞれの公園に特色があり、こんなに多様な自然の姿を見られるのはアメリカだからこそです。
中でも今回、特に興味深いと感じたのはグランドサークル(ユタ州南部及びアリゾナ州北部の国立・国定公園が集中するエリア)の地層です。45億Cactustemplate 年前に地球が誕生し、4500万年から1100万年前にこの地に隆起が起こり、昔の地層が階段状に地表に現れました。グランドキャニオンは峡谷を上から見下ろす形で見学しますが、谷底はなんと最古で20億年前の地層、そして一番上は2億3千年前の地層だそうです。2億年前というと、まだ地球上の大地は一つの塊で、北米大陸もユーラシア大陸も全ての大陸がつながっていた時代。「足元のこの土地が2億3千年前の地層なんだ!」壮大な壮大な地球の歴史を感じた旅となりました。(名倉)

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