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2010年7月

2010年7月30日 (金)

中世にタイムスリップ体験、チェスキー・クルムロフ

Pragh

先日、「チェコ周遊とプラハの休日 10日間」の添乗より戻って参りました。
この度のツアーでは、街中どこを切り取っても絵になる景観が溢れる首都プラハや“農村バロッグの真珠”と言われるホラショヴィツェをはじめ、計10ヵ所の世界遺産を巡り、かつて欧州の中心だった中欧のチェコの歴史ある建造物や文化、食などの魅力を存分に満喫しました。
加えてこの度のツアーでは、年に一度の南ボヘミアのチェスキー・クルムロフで行われた薔薇祭も見学しました。世界的に有名なブルガリアの薔薇祭は、実際に咲き誇るバラの花をご覧頂きますが、チェスキ

Chesky

ー・クルムロフの薔薇祭は実物のバラの花がメインではありません。このお祭は、もともとこの地を治めていたロジェンベルク家の紋章の5弁の赤い薔薇に由来し、当時の服装に身を包んだ人々が一同に美しき中世の街並みをパレードするのが、このお祭のメインイベントになっています。

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2010年7月29日 (木)

グランドティートンが“グランド”な理由(アメリカ西部の国立公園)

002  先日、「アメリカ西部国立公園物語~十大国立公園制覇~」の添乗より戻りました。

 地球の鼓動と微生物の営みが生み出した神秘の風景を堪能できるイエローストーン国立公園。国立公園ではないものの、西部劇の荒野に迷い込んだような先住民ナバホ族の聖地モニュメントバレー。氷河に削り取られた圧巻の景色と巨木マリポサグローブの森を訪ねるヨセミテ公園。地球の営みの3分の1、19億年という時間の流れが刻み込まれたグランドキャニオン。などなど、このツアーの見所を数え上げればきりがございません。

 しかし、敢えて一箇所のみ取り上げるとしたら、どこにしましょう? 私は、今回グランドティートン国立公園を押したいと思います。最近はテレビで取り上げられることが増えたこともあり、アメリカ西部の国立公園の日本での知名度はずいぶん高まったように思います。しかし、やはりそれはヨセミテやグランドキャニオンやイエローストーンといった国立公園への話題がほとんどでしょう。

 しかしながら、今回ご案内したお客様に「今回一番印象に残った訪問地はどこですか?」と訊ねれば、

 きっと何人ものお客様から、こうお答え頂けるはずです。「うん、それはやっぱりグランドティ-トンだね」と。

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2010年7月28日 (水)

中国仏教の聖地、峨眉山

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先日、「四川省世界遺産周遊10日間」より帰国致しました。このコースは四川省にある6つの世界遺産(九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山・都江堰・青山城)を訪問するという充実した内容です。その中で、本年はこのコースのみでご案内している峨眉山について紹介させていただきたいと思います。

峨眉山は仏教の聖地として知られ、今も風景区内にはいくつものお寺があります。ミニバスとロープウェイを使ってお寺の見学をした後、私たちの最終目的地である標高3077mの金頂に向けて出発します。ミニバスでくねくねの山道を行くと、駐車場のある雷洞坪(標高2430m)に到着します。観光バスはここまでしか私たちを乗せてくれないので、金頂に行くためにはここからが少し大変です。その先にあるゴンドラ乗り場まで、約30分かけて石段を上がります。

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2010年7月27日 (火)

ハイキングお好きな方にお勧め!ノルウェーの絶景フィヨルド・ハイキング

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北欧の美しい国、ノルウェーでハイキングを楽しんでまいりました!私が撮影した左の写真を見てください。空中に突き出た岩のテーブルの上に沢山人が乗っかっているこの光景、うわー怖い、でも行ってみたい!と思われませんか?これはプレーケストレーン(教会の説教壇)と呼ばれる平らな岩場で、海面から604mの断崖絶壁。世界遺産のリーセフィヨルドに出っ張っているのです。実は、ここに行くには片道2時間半、往復5時間のハイキングをしなければなりません。地元のノルウェーの人々も訪れ、ハイキングトレイルは整備されているものの、途中にはなかなか大変な岩場もあります。でも、初夏のノルウェーはお天気も上々、足元にはワタスゲやヒメシャクナゲ、ミズアオイなどの可愛い花々、緑の木々に囲まれてマイナスイオンたっぷりの気持ちのいいハイキングになること請け合いです。そして何より、念願のプレーケストレーンに立った時の感激!これは自分の足で頑張って上ったからこそのご褒美です。その昔、氷河が浸食してできた“フィヨルド”は深く細長い入江の形、両脇の山は断崖絶壁となって海と陸をくっきりと切り分けています。空の青と雲の白、水の青、山々の緑のコントラストはこれぞ絶景。これらを眼下に一望できるプレーケストレーンは、ありきたりな表現ですがまさに美しい一枚の絵を目の前に置いているかのようで、2時間半の疲れは一気にどこかに行ってしまいました。この岩場に腰掛けて食べたお弁当のサンドイッチと林檎の美味しさも、つけ加えておきましょう。今回のツアーではご参加の皆様全員が元気に登頂されたこともあり、嬉しさもひとしおのハイキングでした。

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2010年7月26日 (月)

南仏の米どころ、カマルグ平原

先日、フランス・ロマネスクの旅より帰国致しました。
初夏のフランスは何と言っても、田園風景が美しい季節。

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新緑の葡萄畑や収穫を間近にひかえた黄金色の小麦畑が連なるブルゴーニュ地方から旅は始まり、夏でも涼しい風が緑の草原に吹き渡る高原のオーベルニュ地方、黒い樫の森に点在する、鄙びた小村が美しいケルシー地方を巡ります。そして旅の後半は地中海に近づいたことで一段と陽光の輝きが増したラングドック地方へ。

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見渡す限りの平原地帯に満開のひまわり畑が点在し、プロヴァンス地方に入るとオリーブ畑や紫のラベンダーがチラホラ見え始め、ついに南仏までやってきたんだという実感が沸いてきます。今回はパリから南下しつつ、12世紀に造られた、素朴なロマネスク様式の教会を中心に巡るコースです。教会の見学が中心となりますが、ロマネスク教会は大抵の場合、静かな田舎町に残っていますので、教会を訪問しつつ、鄙びた村を散策し、郷土料理を楽しむ旅になりました。

南仏ではローヌ川と地中海に面したカマルグ平原では珍しく、水を張った水田の景色に遭遇しました。カマルグ平原とはローヌ川の河口に出来たデルタ地帯のことで、香川県の半分位の面積があります。古代ローマ時代から海水を天日干しにした塩の生産や白馬、闘牛の産地として知られており、フラミンゴなど数多くの野鳥が生息している動植物保護地域となっています。
今はちょうど田植えが終わり、陽光をたっぷり浴びた小さな苗がグングン伸びる季節。水田と小麦畑が混在したところでは、青々とした水田の隣で小麦の稲刈りの様子を一緒に眺めることができました。フランスの旅では水田の景色に出会うことは滅多にありません。フランスと言えば、代名詞のように細長いフランスパンやクロワッサンなどパンが主食です。

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2010年7月23日 (金)

中国二大観光地(チベット、九寨溝・黄龍)で出会ったもの

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 先日、「青海チベット鉄道と九寨溝・黄龍」のツアーより帰国致しました。中国を代表する観光地である、チベットと九寨溝・黄龍を訪問する、見所盛りだくさんのコースです。今回、私の中で特に印象深かったのは、黄龍で見頃を迎えていたアツモリソウの群生と、ラサ~西寧間で乗車したチベット鉄道のとある場面です。

 緑深い峡谷に、乳白色の湖底にエメラルドグリーンに輝く水が張った湖沼群が棚田のように広がり、まるで一頭の龍が山を駆け昇っているかのような風景を見せてくれる黄龍。なんとなく九寨溝の影に隠れてしまって、目立たない印象があるかもしれませんが、現地に赴かれたお客様は、皆様その見事な景観に驚かれますし、個人的にも大好きなイチオシのスポットです。

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2010年7月22日 (木)

ショパンイヤーにポーランドへ

先日、「ハンザ都市の輝き、バルト三国とポーランド周遊の旅」より帰国しました。バルト三国の中で一番北にあるエストニアより始まり、ラトビア、リトアニアと南下していって、お隣のポーランドを訪れるという12日間の旅でした。

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バルト三国とポーランドのそれぞれの国は、ハンザ同盟というバルト海沿岸地域の貿易を独占した都市同盟で結ばれた都市があり、繁栄を謳歌しました。このツアーで訪れるハンザ同盟都市は、エストニアのタリン、ラトビアのリガ、リトアニアのカウナス、ポーランドのクラコフとグダニスク。どの都市も旧市街には中世の街並みが残り、商業都市としての繁栄ぶりがうかがえる、街歩きが楽しい雰囲気のところです。

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そしてなんといっても今年盛り上がっているのが、ポーランドが誇る音楽家フレデリック・ショパンの生誕200周年。ショパンは1810年、ワルシャワ近郊のジェラゾバ・ボーラにて生まれました。ショパンの生家は、今年の特別な年を迎えるにあたって整備が行われ、きれいなビジターセンターも完備。第2次世界大戦後に再建された家を見学し、周りの緑豊かな庭をショパンに思いを馳せながら、のんびり散歩することができました。

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2010年7月21日 (水)

ガイドブックには載っていないパプアニューギニアの素朴な人々

Culture_show_2  この度、パプアニューギニアより帰国しました。
地図を広げて、日本からまっすぐ南に目線を移してみると、オーストラリアのちょっと北東の辺りに恐竜のような?形の島があります。それが、1億2000年前にゴンドワナ大陸と分離したニューギニア島。このニューギニア島の東半分と大小700もの島が、1975年にオーストラリアから独立したパプアニューギニアという国です。
国の98パーセントは森と川。中央部には4000メートル級の山岳が続いていて、セピック川・フライ川など何千もの川が流れています。パプアニューギニアには700以上の部族があり、山がちな地形のおかげで、それぞれの部族が融合される事なく独自の風習を持ち続けています。この大自然の国の半分は人跡未踏と言われているので、山奥にはまだ出会ってない新しい民族が住んでいるかも知れません。

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2010年7月20日 (火)

中国が世界に誇る大自然~九寨溝・黄龍(四川省)~

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先日、「まだ見ぬ別天地、九寨溝・黄龍とパンダ 8日間」の旅より帰国致しました。広大な国土に見所の多い中国ですが、四川省北部に位置する九寨溝と黄龍の両風景区は日本ではもちろんのこと、中国国内でも人気急上昇の観光スポット!今回の旅は、中国の人々も太鼓判を押す素晴らしい自然を心ゆくまで堪能する贅沢な旅となりました。 その様子を一部ご紹介します。

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2010年7月16日 (金)

今年話題となった アイスランドは今・・・

 

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6月13日発「火の国アイスランドと氷の大地グリーンランド12日間」の添乗より帰国しました。アイスランドというと今年4月14日に、この国のエイヤフィヤットルヨークトル氷河の下の山が噴火し話題となりました。現在は、5月下旬から噴火もなく落ち着きを見せています。

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2010年7月15日 (木)

ピレネー山脈の大自然劇場をハイキング!(フランス・スペイン)

スペインピレネー、アランの谷モリエリス

先日「ピレネーの山々を歩く 10日間」の旅から帰国しました。
6月下旬に出発し、フランス・スペイン国境であるピレネー山脈を旅しました。
 
ツアー中には4回のハイキングがありましたが、その中でも印象に残ったのが、スペインのアランの谷。
ここでは青空の下、約2時間のフラワーハイキングを楽しみました。
今回のツアーでは、ガイドと相談し最も開花状況のよいモリエレスというポイントを選択。
なだらかな平原には、高山植物が待っていたかのように一斉に開花していました。
花を探しながら、渓谷にそってゆっくり歩いていると、やがてモリエレス山(3010m)が姿を現しました。

スペインピレネー、7月アランの谷ににて

雪を被った山、小川のせせらぎ、そして足元には一面の花。
メコノプシス(ケシ科)やリリウム(ユリ科)、ゲンチアナ(リンドウ科)など、豊富な種類のカラフルな花が咲き乱れていて、そこでのハイキングはまるで別世界に入り込んでしまったようでした。

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2010年7月14日 (水)

今年は6月がお花の見頃!ドイツ・ハイライトの旅

Bambergneupalace_5先日、「華麗なるドイツ紀行」から戻りました。出発前の天気予報では夏日が予想されていたのですが、いざ現地入りすると・・・予報は外れ、冬に逆戻り。6月後半にも関わらず最低温度は8度まで下がりました。旅の前半はその様な寒い日が続きましたが、後半からお天気に恵まれ、半袖一枚で快適な気温に!6月といえど天気が崩れるとかなり冷え込む北国ドイツの旅でしたが、寒かったからこそ!?例年よりお花が咲く時季が遅く、丁度見頃でした!バンベルクの新宮殿庭園では、バラが見頃でとても綺麗でした。

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2010年7月13日 (火)

バスで巡る東欧周遊の旅

Praha

先日、「麗しの東欧古都巡り 17日間」のツアーより帰国いたしました。今回のツアーは、ブルガリア・ルーマニア・ハンガリー・スロヴァキア・チェコ・ポーランドの東欧6ヶ国をバスで巡るという壮大な旅。なんと3600キロにも及ぶバスでの大移動が体験できる非常にロマンのある旅です!!季節も初夏でベストシーズン、しかもプラハではプラハの春音楽祭フィナーレにもご案内というなんとも贅沢な旅。雨に降られる日もありましたが、概ね天候にも恵まれ、自然と美しい古都の観光を満喫しました。各国魅力ある国ですが、今回はその中からブルガリアとポーランドをご紹介します。

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2010年7月12日 (月)

2億3千年前の大地に立つ(アメリカ)

Monumenttemplate  先日、「アメリカ西部国立公園物語 16日間」の添乗より帰国致しました。このツアーは、国立公園発祥の国であるアメリカの10大国立公園を訪れ、さらに州立公園や、ネイティブアメリカン(先住民)たちが管理をするモニュメントバレーやアンテロープキャニオンも観光する、見どころ盛り沢山の旅です。
 アメリカの魅力は何と言ってもその広大さ!日本の約25倍Antelope_canyon の面積を持つ大地を、今回は観光をしつつ16日間で4580キロ走り抜けました(稚内―鹿児島間を往復したのと同じくらいの距離です!)。公園の広さ一つとってもそのスケールの大きさに驚きます。例えば、日本で一番大きな国立公園は、北海道の大雪山国立公園で面積は2267k㎡(東京と同じ位の面積)ですが、対するアメリカ最大の国立公園は、デスバレー国立公園で13518k㎡(日本で北海道に次いで広い岩手県と同じくらいの面積)です。各公園では、これまた雄大な景色や素晴らしい自然に出会うことができました。

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2010年7月 9日 (金)

砂に埋もれた王国、黒水城へ

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 先日、「西夏王国の幻影、黒水城とゴビ砂漠紀行」より帰国しました。
  このツアーでは、中国の銀川から、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、甘粛省をまわりました。ハイライトは何と言っても、西夏王国の都・黒水城(カラホト)でしたが、そこへ行くまでの道のりも長く荒涼とした風景で、印象深いものでした。

 「ゴビ砂漠」という名称は何となく聞いたことがあるかもしれませんが、「ゴビ」とはモンゴル語で「礫砂漠」を意味し、内モンゴル自治区からモンゴルにかけて広がっている砂漠のことを指しますが、地名というより砂漠の形状として使われるようで、中国の地図を開いても「ゴビ砂漠」という地名は出てきません。なので、移動中に見える砂漠景色を指して「ここは何砂漠?」と現地ガイドさんに聞くと、その形状によって「普通の砂漠です」「草が生えているからまだ草原です」「ゴビです」と、答えられていました。

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2010年7月 8日 (木)

「緑豊かな初夏のドイツを走る」

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先日新緑がとても鮮やかな「ドイツ北東部、歴史物語」のツアーの添乗に行ってまいりました。
 今回はハンブルクやリューベックなどのギルド交易で栄えたハンザ都市や“ブレーメンの音楽隊”“ハーメルンの笛吹き男”で有名なグリム童話の世界である可愛らしい町々が並ぶメルヘン街道を巡り、文豪ゲーテやシラー、宗教改革者マルティン・ルターが活躍したワイマールやアイゼナッハ、加えてヨハン・セバスチャン・バッハが音楽監督として活躍したライプツィヒの聖トーマス教会でバッハ音楽祭を鑑賞しました。

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今年は冬が長かった様で、私たちが到着する直前まで寒く雨が続いていたそうですが、私たちの滞在した16日間は本当に天候にも恵まれ晴天続き。なにか長く暗い世界から解放されて、今までの鬱憤を晴らすかのように現地の人々も露出が高くなり、明るく元気に見えました。爽やかなブルーの空、新緑茂るグリーンの森と目も眩むように色が輝いて見えました。

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2010年7月 7日 (水)

ハンガリーの大平原とプラハの春音楽祭

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先日「チェコ・ハンガリー物語」より帰国しました。ハンガリーのブダペストからスタートし、スロバキアの首都ブラチスラバとチェコの見所を巡ってプラハまでを旅する15日間の日程です。さらに、今回のツアーでは「プラハの春音楽祭」のフィナーレコンサートを含む充実した内容でした。私たちが訪問した時、昨今の異常気象の影響か、連日の雨と予想以上の寒さにも戸惑うこともありましたが、車窓からは菜の花や赤いポピーなど色とりどりの花が一面に広がる様子を見ることができましたし、ハンガリーの大平原ブガツ・プスタ(大平原)を観光した1日は本当に気持ちの良い初夏の陽気でした。今回は、このブガツ・プスタとプラハの春音楽祭についてご紹介させていただきたいと思います。

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2010年7月 6日 (火)

感動!東トルコの絶景

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一度のみならず、二度、三度と訪れたくなる国トルコ。イスラムの文化もヨーロッパの文化も同居する。
まず訪れることが多いトルコの西側の魅力と言えば、奇岩が連立するカッパドキア、かのアレキサンダー大王も保養に来たと言われるパムッカレ温泉や、イスラムスーフィズムの聖地コンヤ、ローマ遺跡のエフェソスや、ヨーロッパ大陸にも跨る文化の交差路イスタンブールだろう。
そして、殆どの方がその雰囲気に魅せられて、二度目にトルコの東側を訪れるのだ。西に比べて、まだまだ、旅行者が少ない東側だけれども、状況はだんだんと変わってきているようだ。今回の旅でそう感じた。広大なアナトリアの大地の移動はもちろんバスだ。正直バス移動も長いのだが、その車窓には大自然が広がり、目を楽しませてくれる。道路も工事中のところもあるが、着々と完成に向けて進んでいる。
今回この添乗見聞録でご案内するのは、東トルコに行く方が目的としていることが多いネムルート山登頂、ヴァン湖、アララット山だ。

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2010年7月 5日 (月)

ノモンハンの今

Kachiku

 先日「遥かなるノモンハンと満洲里への旅 9日間」の添乗より帰国致しました。
 このコースは、中国東北地方の中でも、最北部に近いエリアを訪れます。「東方のパリ」と謳われる黒龍江省の省都ハルピンから、数多くの丹頂鶴を観察できるチチハル、さらに大興安嶺を越えて内モンゴル自治区に入り、ロシア国境に接する満洲里、ホロンバイル草原一帯の中心地ハイラル等へご案内致します。実は私は3年前に同じコースを添乗しましたが(3年前の記事)、今回はその当時ツアーに含まれていなかった「ノモンハン」にも訪れました。

 ノモンハンといえば、1939年5月4日~9月16日まで135日にわたって日本関東軍とソ連軍の間で繰り広げられ、死者が双方合わせて6万人とも言われている「ノモンハン事件」の舞台となり、当時の満州国とモンゴル人民共和国の国境であった場所であります。

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2010年7月 2日 (金)

ナバホ族の聖地・モニュメントバレーの魅力を徹底分析!

 先日、「アメリカ西部国立公園物語16日間」の添乗より帰国致しました。世界初の国立004 公園として有名なイエローストーンから始まり、西部劇「シェーン」の舞台となったグランドティートン、そしてグランドキャニオンやアーチーズなどが点在するグランドサークルを訪れ、その後、デスバレーやヨセミテ、そして最後はサンフランシスコまで足を延ばすという、毎日がハイライトのツアーです。冬が終わり、ちょうど雪解けが始まったこの時期の西部の国立公園では、小さな可愛らしい花が至る所で咲き、冬眠から覚めた動物たちが一斉に活発な行動を始め、生命の息吹を感じることができました。

本日ご紹介させて頂きたいのは、ツアーの中盤で訪れる、アメリカ先住民・ナバホ族の聖003 地、モニュメントバレーです。ユタ州とアリゾナ州にまたがするモニュメントバレーは、約2億7千年前の地層が長い年月を経て、風化や浸食を重ね、様々なユニークな形のビュートと呼ばれる岩々を作り出しました。また、巨匠、ジョン・フォード監督がこの独特な風景に心奪われ、「駅馬車」を始めとする多くの西部劇のロケ地として選んだことでも有名です。

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2010年7月 1日 (木)

シルクロードの十字路 中央アジアへの旅

Tenshan

先日、「中央アジア4カ国大周遊 17日間」のツアーより帰国いたしました。人々は素朴で、景色も砂漠や草原、天山山脈を臨める場所があるなど殆どの観光地で他のグループに出会うことなくのんびりゆったりと巡ってきました。

大草原の広がるカザフスタン、13世紀チムール朝の中心として栄えたウズベキスタン、夜もキラキラと輝くトルクメニスタン、ソグド人の遺跡の残るタジキスタンと、どの国もそれぞれのカラーがあり、毎日移り変わる景色や遺跡、様々な民族の暮らしなど、楽しい17日間となりました。

これら4カ国の中で特に印象に残っているのが、カザフスタンです。実は、今回は、キルギスの政変により起こった混乱で元々入っていたキルギスを抜き、その分、カザフスタンの観光を追加でご案内いたしました。
今回追加された観光地として訪れたタムガリ・タスという場所では、沢山の岩絵を見学しました。様々な時代の岩絵の残る場所です。牛やラクダ、シャーマンや生贄を捧げているところ、子供たちや妊娠した女性など、その場面も様々です。現在は、その岩絵の近くへ行き、直に見ることが出来る世界遺産で貴重な場所です。

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タムガリ・タスへ向かう道の両脇にはどこまでも続く大草原。緑の絨毯が地面を覆います。時期は少し遅かったものの、可憐に咲く赤いポピーの絨毯も見ることが出来ました。天山山脈の頂に残る白い雪と青い空、青々とした草に、赤いポピー。吹く風も爽やかで春の終わりと夏の始まりを感じることができました。

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