2010年7月 7日 (水)

ハンガリーの大平原とプラハの春音楽祭

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先日「チェコ・ハンガリー物語」より帰国しました。ハンガリーのブダペストからスタートし、スロバキアの首都ブラチスラバとチェコの見所を巡ってプラハまでを旅する15日間の日程です。さらに、今回のツアーでは「プラハの春音楽祭」のフィナーレコンサートを含む充実した内容でした。私たちが訪問した時、昨今の異常気象の影響か、連日の雨と予想以上の寒さにも戸惑うこともありましたが、車窓からは菜の花や赤いポピーなど色とりどりの花が一面に広がる様子を見ることができましたし、ハンガリーの大平原ブガツ・プスタ(大平原)を観光した1日は本当に気持ちの良い初夏の陽気でした。今回は、このブガツ・プスタとプラハの春音楽祭についてご紹介させていただきたいと思います。

ブガツはブダペストの南に位置する田舎町で、ここではマジャール人の馬術ショーを見学します。駐車場に到着すると、20人乗りの馬車に乗り換えて馬術ショーの会場へ移動します。木々が生い茂り、小鳥のさえずりが聞こえる馬車道を抜けると大平原が広がります。薄いピンクや黄色の小花が咲き、風が心地よく吹き抜け、20分ほど馬車に揺られていたのですが、このままもう少しお散歩していたいと思うくらい良いお天気でした。

馬術ショーは、軽快な音楽に合わせて2頭立て・5頭立ての馬の背中への立ち乗りからはじまります。勢いよく走る馬の背中に乗ることだけでも難しいと思いますが、5頭立てで「パカッパカッ」と地を蹴って私たちの前を走り抜ける様子はとても迫力があります。他にも、椅子とりゲームのように少しはなれた所から馬に乗って切り株目指して走ってくる演目や「ピシッ」と風を切る音を鳴らしながら台に置かれた小瓶を鞭で落としていくゲーム、更には、号令を出す人との信頼関係が重要な馬にお座りをさせたり地面に寝かせたりする技も見せていただきました。この技は馬もできればやりたくないのか、ショーの終わりに集合写真を撮るためにもう一度「お座り」の技を調教師の方にお願いしたのですが、馬はしぶしぶ指示に従っている様子でした。ショーが終わると再び馬車に乗って入口のレストランへ戻ります。緑溢れる庭でのランチは食事を一層美味しく感じることができました。

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ツアー後半のハイライトの一つでもある「プラハの春音楽祭」では、フィナーレコンサートを聴きに行きました。約1ヶ月にわたる音楽祭の締め括りは、ベルリン放送交響楽団の演奏です。1曲目はブラームスのピアノ協奏曲第二番で、なかなか生の演奏を聴く機会のない曲ですので、私もとても楽しみにしていました。ピアニスト:エマニュエル・アックスの演奏は力強く、時に繊細なメロディーを奏で期待以上に素晴らしい演奏でした。そしてメインの曲目は、日本人にもおなじみのドヴォルザークの交響曲第九番「新世界より」です。第二楽章は「遠き山に日は落ちて・・・」のメロディーで特に有名ですが、第一楽章の主題も、第四楽章の金管楽器のファンファーレも皆さま耳にしたことがあると思います。せっかく演奏会へ行くのですから視覚でも楽しんでいただきたいと思い、お客様にはいくつか見所・聴き所を紹介させていただきました。まず、第一楽章の主題を演奏するホルン(管を伸ばすと3~4メートルになります)。第二楽章の冒頭と最後の美しいコラール。チューバ(一番大きな金管楽器)はこの8小節しか出番がありませんが、低音で皆をしっかり支えています。そしてシンバルは四楽章のたった一発しか出番がありませんので、こちらも見逃せません。(この日は、午後プラハの自由行動でたくさん歩いた後の演奏会でしたので、ひょっとしたら心地よい眠りについてしまった方もいるかもしれませんが、それも贅沢な楽しみ方の一つだと思います。)

「生で演奏を聴くのはやっぱりちがうはね!」とのお声もありました。普段クラッシクの演奏を聴く機会のない方、まだ「新世界」を全曲通して聞いたことのない方も、もし興味をお持ちいただきましたらチェコの風景を思い浮かべながら音楽を聴いてみたり、演奏会に足を運んでみるのはいかがでしょうか?(鈴木寛子)

チェコ・ハンガリーのツアーはこちら

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