バスで巡る東欧周遊の旅
まず、ブルガリアはヨーロッパでありながらアジアの雰囲気の漂うエキゾチックな国。何世紀にも渡り、オスマントルコの支配が続いたことからイスラムとブルガリア正教が混在した独特な雰囲気を持っています。ブルガリア一の観光地は世界遺産でもあるリラの僧院。ブルガリア最大の修道院は山奥にひっそりと立ち、まるで要塞のようにその存在感を放ちます。中央の教会の内部や廊下には鮮やかなフレスコ画が描かれ、目を奪われます。リラの僧院に向かう途中の村にて珍しいものを発見!!コチェリノボという小さな村では夏になると南アフリカから毎年渡ってくるコウノトリの巣を家の煙突の上に見ることができます。コウノトリは毎年、毎年同じ巣に戻ってくるといわれており、自分の家にコウノトリが巣を作ってくれるのは幸運の証でとっても喜ばしいことだそう。思わず「へぇ~」と言いながらコウノトリを写真におさめてしまいました。
一方、ポーランドは2010年、ショパン生誕200年周年で大盛り上がりの国。日本でも非常に人気のある音楽家の1人、フレデリック・ショパンはポーランドを代表する音楽家です。昨年はいろいろなところで修復工事等が行われていましたが、今年はきれいにリニューアルオープン。ワルシャワの聖十字架教会も綺麗に改装されていました。とても面白いのが、ショパン記念ということで町のあちこちに置かれているオブジェクト。クラコフの町にはショパンが弾いていたというピアノと同じ形の模型が町のあちこちにおいてあります。蛍光ピンクや黒など色もカラフル。また、ワルシャワのショパン縁の地には石でできたベンチが置かれています。それを良く見てみると、ボタンがあるので押してみると・・・なんとショパンの曲がスピーカーから流れてきます!!ワルシャワ内にあるそのベンチのある場所は、ベンチにちゃんと地図が記されており、自由時間にスタンプラリーのように町を巡ってみるのも楽しいです。ちょっと残念なのは、曲目が書いていないこと。有名な曲なら分かりますが・・・ガイドさんもわからないようなちょっとマイナーな曲もあったりします。いずれにしても記念年というのを十分に楽しめます。
激動の時代を経て発展し続けている東欧諸国。ドラマティックな歴史を物語る珠玉の街々や、優れた芸術はまた今度じっくり旅してみたいなぁと思わせる見所がいっぱいです。訪れる時期ごとにいろいろな出会いがあるに違いありません。(前田潤子)
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