2010年7月 2日 (金)

ナバホ族の聖地・モニュメントバレーの魅力を徹底分析!

 先日、「アメリカ西部国立公園物語16日間」の添乗より帰国致しました。世界初の国立004 公園として有名なイエローストーンから始まり、西部劇「シェーン」の舞台となったグランドティートン、そしてグランドキャニオンやアーチーズなどが点在するグランドサークルを訪れ、その後、デスバレーやヨセミテ、そして最後はサンフランシスコまで足を延ばすという、毎日がハイライトのツアーです。冬が終わり、ちょうど雪解けが始まったこの時期の西部の国立公園では、小さな可愛らしい花が至る所で咲き、冬眠から覚めた動物たちが一斉に活発な行動を始め、生命の息吹を感じることができました。

本日ご紹介させて頂きたいのは、ツアーの中盤で訪れる、アメリカ先住民・ナバホ族の聖003 地、モニュメントバレーです。ユタ州とアリゾナ州にまたがするモニュメントバレーは、約2億7千年前の地層が長い年月を経て、風化や浸食を重ね、様々なユニークな形のビュートと呼ばれる岩々を作り出しました。また、巨匠、ジョン・フォード監督がこの独特な風景に心奪われ、「駅馬車」を始めとする多くの西部劇のロケ地として選んだことでも有名です。

 現在、モニュメントバレー一帯は、「ナバホ居住区」と呼ばれ、アメリカ政府のもとで管理されている一つの国のような存在です。居住区内では「ナバホ語」という特別な言語が使われていて、ナバホ族のドライバーが、「日本人にも、覚えやすい単語があるんだよ」と教えてくれました。例えば、「アッチ」、「コッチ」、「ハナ(鼻)」など日本語と意味も、発音もよく似ている単語も多いそうです。日本から飛行機で約10時間も離れた土地で、なんだか、懐かしく不思議な気分になってしいました。そして、法律に関しても、居住区特有のものがあります。例えば、ナバホ居住区ではアルコールの販売、飲酒は一切、禁じられているのです。これには白人とネイティブインディアンとの歴史が深く関わっており、17世紀頃、ヨーロッパから白人がやってきた際に、大量のウイスキーを持って攻めてきました。当時、お酒なんて、見たこともなければ飲んだこともないナバホ族の人々は、そこで初めてアルコールを口にし、アルコール中毒者が増えてしまったそうなのです。そして、ナバホ居住区が、アメリカ政府の管理下におかれた現在、堅く飲酒が禁止されたといわれています。

001  アメリカにありながら、伝統も文化も生活も全く違う、ナバホ居住区・モニュメントバレー。その醍醐味は、ジープツアーを抜いては語れません。ナバホ族のドライバーとともに、荒涼とした砂漠の台地をジープで駆け抜けて行きます。私たちは、かつてジョン・フォード監督が好んで映画のロケ地として使用したジョン・フォードポイントなどを訪れました。ジープが走り抜ける道は、撮影当時とほとんど変わらず、くねくね、デコボコの道です。窓のないジープからの眺めは、よりワイルド感をかき立てます。後ろにも前にも左右にも、赤茶色の滑稽な形のビュートが点在していて、上を見上げれば真っ青な空が広がり、ジープを止め、暫し思い思いにその景色を堪能していると、「地球上にこんな所があるとは思わなかった!」「地球は本当に偉大ね!」という声も聞こえてきました。案内してくれたナバホ族のドライバーはとても誇らしげに笑いかけてくれました。

 そして、このツアーの魅力はモニュメントバレーで滞在するホテルにもあります。私たち002 が宿泊したのは、なんと各部屋のテラスから左右のミトンビュートが一望できるビューホテル。この時期の日の入りは夜の8時頃なので、夕食を食べながら、真っ赤に染まるビュートたちを眺めることが出来ました。また夜になれば、満天の星や月明かりで、今度はぼんやりと青白く浮かび上がります。モニュメントバレーに宿泊するからこそ、体験できる、本当に贅沢な時間です。ナバホ族の複雑な歴史の舞台となり、自然が作り出した奇跡の風景が広がるこの土地には、言葉では表現できないほどの神秘的な力がたくさん詰まっていたような気がします。(三橋)

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