2010年7月26日 (月)

南仏の米どころ、カマルグ平原

先日、フランス・ロマネスクの旅より帰国致しました。
初夏のフランスは何と言っても、田園風景が美しい季節。

Sunflower_2

新緑の葡萄畑や収穫を間近にひかえた黄金色の小麦畑が連なるブルゴーニュ地方から旅は始まり、夏でも涼しい風が緑の草原に吹き渡る高原のオーベルニュ地方、黒い樫の森に点在する、鄙びた小村が美しいケルシー地方を巡ります。そして旅の後半は地中海に近づいたことで一段と陽光の輝きが増したラングドック地方へ。

Abbaye_de_senanques_2

見渡す限りの平原地帯に満開のひまわり畑が点在し、プロヴァンス地方に入るとオリーブ畑や紫のラベンダーがチラホラ見え始め、ついに南仏までやってきたんだという実感が沸いてきます。今回はパリから南下しつつ、12世紀に造られた、素朴なロマネスク様式の教会を中心に巡るコースです。教会の見学が中心となりますが、ロマネスク教会は大抵の場合、静かな田舎町に残っていますので、教会を訪問しつつ、鄙びた村を散策し、郷土料理を楽しむ旅になりました。

南仏ではローヌ川と地中海に面したカマルグ平原では珍しく、水を張った水田の景色に遭遇しました。カマルグ平原とはローヌ川の河口に出来たデルタ地帯のことで、香川県の半分位の面積があります。古代ローマ時代から海水を天日干しにした塩の生産や白馬、闘牛の産地として知られており、フラミンゴなど数多くの野鳥が生息している動植物保護地域となっています。
今はちょうど田植えが終わり、陽光をたっぷり浴びた小さな苗がグングン伸びる季節。水田と小麦畑が混在したところでは、青々とした水田の隣で小麦の稲刈りの様子を一緒に眺めることができました。フランスの旅では水田の景色に出会うことは滅多にありません。フランスと言えば、代名詞のように細長いフランスパンやクロワッサンなどパンが主食です。

勝手なイメージでフランス料理に米は不釣り合いな感じがしますが、実は米も食べる国なんです。

Camargue_rice_2

さすがに炊飯器までは普及していないので、鍋で米をグツグツ煮た後、ザルにあけて調理します。お隣の国、スペインのパエーリャやイタリアのリゾットのようにお米をメインにした料理はありませんが、このフランスではサラダに混ぜたり、メインディッシュの脇にバターライスとして添えることが多いようです。それまでの食事の中で何度かライスが出ていたことがありましたが、全て輸入の米だと思っていました。実際にカマルグ平原で米を栽培している風景を見たことで、その後の付け合せで出てきた、フランス産の米はより一層美味しく感じました。(上田)

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