未知なる体験~死海~ (ヨルダン)
先日、「薔薇色のペトラと、巨大遺跡パルミラを訪ねる旅9日間」より帰国致しました。古代遺跡ペトラ、パルミラをはじめ、シリアとヨルダンの主要な遺跡を巡る毎日がハイライトのツアーです。内容盛りだくさんのツアーですが、今回のツアーでは、死海での浮遊体験を楽しみに参加してくださったお客様が多かったようです。
死海は太古の昔の地殻変動により、海水が閉じ込められて形成され、世界で最も低い海抜-398mにある湖です。年間を通して雨がほとんど降らない厳しい気候条件と、強い日差しにより、少しずつ少しずつ湖水の水分が蒸発してできた湖で、生物が生きられないレベルまで塩分濃度が高まってしまったため死海(Dead Sea)と呼ばれています。海水の塩分濃度が約3%であるのに対して、死海の塩分濃度は10倍の約33%!!死海には塩の結晶が地面にたくさんくっついていました。お客様の中にはその塩の結晶をたくさんとって日本でお風呂にいれようという方もいらっしゃいました。効果は定かではありませんが、まさに天然のバスソルトです。
お客様と一緒にどれだけの塩分か確かめようと、少し手につけた死海の水を舐めると…思わず「ぎゃ!!」と悲鳴をあげてミネラルウォーターを一気に飲んでしまいました。塩を舐めるよりも強烈な味がしました。
この塩分濃度のおかげでどんなにカナヅチの人でもプカプカ浮いてしまうのです。あるお客様曰く、「死海の浮遊体験は他では決して体験することはできない貴重なもの。」だそうです。浮遊しているお客様からは「わ~!!本当に浮く!!水の中で立つことが出来ない!!」と歓声がわいていました。はじめはなかなか浮遊力に慣れず、悪戦苦闘していらっしゃる方もいましたが、すぐに慣れてプカプカ浮いておられました。また死海で新聞を広げて優雅に浮いている方もいらっしゃいました。
最近は死海といえば、その豊かなミネラル量により、日本では「美容」のイメージが定着してきました。ヨルダン王室公認の化粧品リバージュをはじめ、泥パック、石鹸、バスソルトなど日本でも色々な死海美容グッズが販売されています。ガイド曰く、ヨルダンではこういった死海製品の輸出が国内産業に大きく貢献しているそうです。
死海のビーチでは泥が設置してあり、自由に体に塗ることが出来ます。女性のお客様はもちろん、男性のお客様もせっかく死海に来たのだからと、たっぷりすみずみに泥を塗っていらっしゃいました。その様子はまるでどこかの国の民族のよう。ビーチではこんなにかわいらしいアルゼンチンの子供も泥だらけになっていました。
もちろん死海体験後の、お客様のお肌のツヤが全く違ったのは、言うまでもありません。(霍間 祐子)
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