2010年8月10日 (火)

もうひとつのチベット文化圏で暮らす人々 ~東チベット紀行その2・民族編~(中国)

Kieba

 昨日に引き続き、雲南省~四川省にかけての東チベットと呼ばれる地域の魅力をお伝えして行きたいと思います。本日は、東チベットに住まうチベット族の素顔についてお話しします。

 今回訪れたのは、チベット文化圏で言う「カム」と呼ばれる地域で、書籍等によれば、「ラサ地区とは政治的にも宗教的にも一線を画し、威勢のいい男性が多い地域」と書かれています。確かに、その象徴的な街とも言えるリタンでは、店の軒先にはいかにも!なチベットの男性達がタバコを片手にカードゲームに興じており、その姿はさながらチベット版西部劇をみているかのようで、治安は悪くないと頭では分かっていながらも、前を歩くときは少々びくびくしてしまいました。

 今回はラッキーなことに、リタンの街で、チベット地域の夏の風物詩のひとつでもある競馬祭に遭遇しました。一張羅に身を包んだチベット族の人々や、袈裟を纏った僧侶までもが一同に集い、大草原を舞台に自慢の馬術を披露する姿にはただただ圧倒されるばかり。お昼を過ぎて競技が終わると、何事も無かったかのようにあっという間に四散して行く潔さには、妙にチベットらしさを感じたりもしました。

House_3

 私自身、これまで何度か他のチベット文化圏を訪れていますが、チベットの大都会ラサとも、青海省のアムド地域に広がる大草原の遊牧世界とも、また一味違うカム地域特有の文化・生活のあり方にも興味深いものがありました。この地域のチベット族の人々は、山間で半農半牧を行いながら生計を立てています。民家は団地のような立派な造りのものが多く、自宅周辺には主食となる裸麦が栽培され、村全体が見事なひとつの景観となっていました。

Sagyo

 ある民家に訪問した際、内装中の一室をみせてくれたのですが、そこはなんと家庭用のお堂が造られている最中で、職人さん達がお経をBGMにひとつひとつ手作業で聖なる場所を創り上げていました。チベットと一括りに行っても、地域毎に文化や習慣の違いがあり、その奥深さを実感させられる一方で、どの地域でも変わらないチベットの人々の篤い信仰心を感じる一場面でした。(弥永)

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