エンジェルフォールの水しぶきを浴びに(ベネズエラ・ギアナ高地)
先週金曜日に引き続き、「レンソイス白砂漠と南米大自然 絶景の旅」よりレポートです。今日はベネズエラのギアナ高地についてご紹介します。
ギアナ高地には、ほぼ垂直に切り立ったテーブルマウンテンが100以上もあり、それらは約20億年前~14億年前の先カンブリア時代に堆積した砂岩などで形成されたため、よそでは見られない、古くからのラン科などの固有種が残っています。
今回のツアーでは、標高2810m、ギアナ高地で最も高いテーブルマウンテン「ロライマ山」が見えるサンタエレナと、世界最高落差979mのエンジェルフォールを有する「アウヤンテプイ」の拠点カナイマに滞在しました。
サンタエレナでは、ロライマ山やクケナンテプイなどのテーブルマウンテンが雲の隙間から見え隠れする中を4WDで走り、雲が晴れてクッキリ見える場所では車を停めて写真を撮りました。掲載している写真はユリアニテプイとその手前のユリアニ滝です。
カナイマではギアナ高地のハイライトであるエンジェルフォールを見に行きました。まだ 夜も明けていない時間に起きて、ロッジが用意してくれたコーヒーを軽く飲み、トラックバスで出発です。村の外れよりボートに乗り換えて進んで行きますが、朝靄に包まれたテプイが幻想的で、その間を走り抜けて行く早朝は至福の時間です。急流の場所では陸に上がって歩き、また、途中にある島に上陸してスタッフが持ってきてくれた朝食を取ったりしながら、ボートで上流へ進み、エンジェルフォールが見えるラトンシート島まで行きます。この時期は川の水量も十分にあり、スムーズに行くことができました。島に着いたら今度は展望台まで約1時間のトレッキングです。展望台を目指すことに夢中になりがちですが、ふと足元に目を向けると、昔インディアンが薬草として使っていた植物が生息していたりしています。後半はどんどん登り坂になっていきますが、滝の音を励みに頑張ると、大きな平べったい岩があるだけの、何とも自然な展望台にとうとう辿り着きます。岩の上にあがってエンジェルフォールを見上げると、ここまではるばるやってきた達成感でいっぱいになります。飛んでくる水しぶきの何と気持ちの良いことでしょう。雲がかかりやす
い場所ですが、しばらく待っていれば風が雲を運び去ってくれるので、のんびりと待ち、遂には雲が切れた滝の全貌をカメラに収めることも叶いました。ここまでの長い道のりと、目の前にしたエンジェルフォールには、ギアナ高地の大きさに改めて感動します。展望台で十分見納めた後、滝を背にして下山し、エンジェルフォールを見上げられる川辺でバーベキューランチをとり、朝と同じ川をボートで戻りました。朝、靄で隠れていたテプイも午後は姿がはっきりと見えるようになっていました。この日の夜はもちろん、幸せな疲労感でぐっすりと眠りにつきました。(飯岡)
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