美術館、街歩きの休憩はカフェで!
先日、「オーストリア一周とウィーンの休日11日間」より帰国致しました。今年のオーストリアの6月は天候不順だったそうですが、7月に入ると打って変わっての晴天続き。夏の眩しい日差しの下、毎日の観光を存分に楽しむことができました。この旅はチロルの一部も含み主な観光箇所とハプスブルク家ゆかりの地を巡り、最後は首都ウィーンに4連泊するというものです。日本の面積の半分にも満たない国ですが、改めてこの国の豊かな自然と奥深い歴史に関心しました。
旅の前半ではオーストリア最高峰のグロースグロッククナー(3797m)を望むフランツヨーゼフヘーエ展望台、大小の湖と石灰岩の岩山とのコントラストが絵のように美しい湖水地方を巡り、天気にも恵まれたこともあって自然を満喫しました。後半のウィーン連泊中は、美術館と街歩きを存分に楽しみました。改めてこの国を治めてきたハプスブルク家の富と権力を思い知らされた気がします。なんと言っても圧巻なのは美術史美術館のコレクション。特にブリューゲルの所蔵数は世界でも有数で、ごったがえした中で見るのではなく、じっくりと色使いや絵画が描かれた背景を想像しながら見ました。疲れたら是非、カフェで休憩を!この美術館の2階の吹き抜けのホールには、落ち着いた色の大理石の柱や床が印象的なカフェがあります。ゲルストナーという、かつて王室御用達だったケーキ店の経営で、現地のガイドさんもケーキがおすすめと言っていましたよ。熱かったせいもあり、ご希望のお客様と一緒にカフェで休みました。
今回の旅で私が味をしめたコーヒーは、「アイスカフェ」です。日本などで一般にアイスコーヒーというとブラックの冷たいコーヒーにミルクや砂糖が別についてきますが、オーストリアでは冷たいエスプレッソにクリームとバニラアイスクリームが上にのって出てきます。思った以上に豪華なので最初は皆、びっくり。飲むと必要以上に甘くなくて、おいしーい!この後、また元気を取り戻して歩くことができました。17世紀、トルコ軍が攻めて来た時に残していったのがこの国のコーヒー文化の始まりだと言われています。19世紀末、芸術家、文化人が集っていたカフェは現在もウィーンのあちらこちらに残り、薫り高いコーヒーを提供しています。アメリカ式の簡単なカフェも出現してはいますが、この国にいらしたら、一度はカフェでコーヒーを飲んでみて下さい。コーヒーの種類もとっても豊富です。常連客と混じり、ゆっくりと回りの雰囲気を楽しむ。きっと素敵な時間となることでしょう。(帯津和美)
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