2010年8月11日 (水)

カナディアンロッキーの自然が育む動物たち

002  先日、「カナディアン・ロッキー、六大国立公園を訪ねて 11日間」より帰国致しました。ベストシーズンのこの時期は、あちこちで、黄色やピンク、紫や赤など、色とりどりの高山植物が花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれました。また、このツアーの醍醐味はツアータイトルにもある通り、カナディアンロッキーの山々です。一般的なツアーでは訪れることの少ないウォータートンから始まり、一度、アメリカへ入国001 しグレーシャー、そしてバンフ、クートネー、エメラルドレイクで有名なヨーホー、コロンビア大氷原に位置するアサバスカ氷河、カナディアンロッキー最高峰のマウントロブソン、最後は3000メートル級の山々を抱くジャスパーと、11日間でカナディアンロッキーの大自然をじっくりと体感することができました。

 体に負担のかからない程度のハイキングと、小回りの利く中型のバスを中心とした観光で、移動中には、思わぬゲストが私たちの前に姿を現してくれました。雪解けが終わり、春を迎えたこの季節、左右に木々が茂る山道を走っていくと、なんとグリズリーベアが大きな体でのっしのっしと通り過ぎていきました。その後ろには、小さい体で一生懸命、付いていく小熊の姿が。母熊のその悠々とした姿に、思わず溜息が漏れてしまいました。クマといえば、冬になれば、グミなどの木の実をたくさん食べ、栄003 養を蓄えて冬眠をするというのがよく知られていますが、本当は、「睡眠」をとるのではなく、全ての体の機能が低下した「仮死状態」になるのだと現地のガイドさんが教えてくれました。そして驚くべきことに、メスは冬の深い眠りの間に無意識に起き、出産をするのだそうです。冬の「仮死状態」から醒めたクマたちは、もうお腹がぺこぺこで、今回のツアーでも、手を延ばし木の実を取って食べている姿を見ることができました。

そして、カナディアンロッキーを代表する動物といえば、真っ白い毛皮が特徴的なマウンテンゴートシープです。今回はマスコットにもなっているグレーシャー国立公園にて、その姿を見ることができました。ここでのハイライトは公園内のツアーバスで回るゴーイング トゥー ザ サンロード ツアー。冬は大雪に覆われるため、この時期にしか訪れる事の出来ない期間限定の特別なツアーでもあります。車窓からは、黄色いアルパイン・アーニカ004 や、ユニークな形のインディアンペイントブラシをはじめとする様々な花が咲いていました。私たちを乗せたバスは、1920年代にたくさんのダイナマイトによって山々を削り作られたという道路を走り抜け、眼下は断崖絶壁の景色。岩肌からは、あちこちで滝が流れ出し、遥か遠くには、雪帽子をかぶった山々が聳えています。そんな過酷な地に、このマウンテンゴートシープは生息しているのです。華奢な手足とは正反対に、がっしりと発達した肩、そして、つぶらな瞳で岩山から私たちを見下ろしていました。その人気は、カナディアンロッキー最高峰を誇る山、マウントロブソン国立公園の看板のモデルにもなっている程で、山と看板とをバックに壮大な写真を撮れる人気スポットもあるのです。

また、カナディアンロッキーでは動物の名前から名づけられた山があります。中でもユニークなのが、ジャスパー国立公園に聳える、ウィスラース山。ウィスラーとはこの辺りに生息する大型のモルモットの名前です。泣き声が人の口笛(ホイッスル)に似ていることか ら、それが訛って、ウィスラーと名づけられました。私たちもハイキング中、このウィスラー005_2 に出会うことができ、モコモコとした大きなお尻を動かし歩く姿に励まされ、全員で頂上まで登りきることができました。そして、2464メートルの頂上で私たちを待っていたものは・・・、言葉も失うほどの絶景でした。「スイス50個分が、カナディアンロッキーだ」という言葉もある通り、見渡す限り、360度に広がるロッキー山脈です。その雄大な景色を目の前にし、いつまでもこの自然や動物、植物などの生態系が変わることの無いようにと願いつつ、自分の生活を見直さなければいけないと心に感じた旅となりました。 (三橋)

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