豊穣の秋、河西回廊(中国)
先日、「河西回廊への旅11日間」のツアーより帰国しました。河西回廊とは、甘粛省西北部の南北を山脈に挟まれた細長い平地のことを言います。黄河の西にあるので「河西」、回廊の形をしているので、河西回廊と呼びます。 今回のツアーでは、シルクロードの起点西安から始まり、前漢の武帝がおいた四つの都、敦煌、酒泉、張掖、武威をじっくり巡りました。
ちょうど私達が訪れた時期は、豊穣の秋9月上旬でしたので、敦煌では葡萄節というお祭りが行われていました。中国国内からたくさんの観光客が集まり、葡萄の収穫をお祝いするイベント(ぶどう狩り、葡萄の大食い大会や、美人コンテストまで!!) が数多く行われていました。実際とれたての葡萄を食べてみると納得!!甘くてジューシーな味が口の中に広がり、幸せな気持ちになりました。
敦煌は中国三大石窟の一つに数えられている「莫高窟」が観光地として有名ですが、この日は、現地解説員さんでさえも、こんなに多くの人が訪れるのは見たことがないという程たくさんの観光客で盛り上がっていました。
また、この時期河西回廊では「ハミ瓜」がおいしく、あらゆるレストランでデザートにでてきました。ツアー中は高速道路をひた走ることが多かったのですが、大型トラックが大きなハミ瓜をたくさん載せて走る姿をよく見かけました。メロンのように甘く、サッカーボールの2つ分くらいの大きさのハミ瓜がゴロゴロ積んであり、旅の後半になるとハミ瓜を見るだけでよだれがでてきそうになりました。
そんなある日、ハミ瓜にまつわる素敵な出来事がありました。あるお客様がサービスエリアでハミ瓜トラックの運転手と会話になり、「何人ですか?」と中国語で語りかけられたそうです。お客様が「日本人です。」と答えると、トラック運転手は後ろから積んである大きな大きなハミ瓜を持ってきて、ニッコリ笑顔で渡してくれました。
そのハミ瓜は、私達が今まで食べた中で最も大きくずっしりとして、現地のガイドさんもびっくりしていたほどです。 早速、その日の昼食と夕食に頂くことになり、一口食べると…
「甘い!!」
「みずみずしい!!」
「今までで一番おいしい」
と絶賛の嵐。熟していて、本当に食べごろ。最高の味でした。些細な会話から生まれた暖かい日中交流に、心がホカホカする場面でした。(霍間 祐子)
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