2010年10月13日 (水)

未知の国、エチオピア

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 先日、「エチオピア物語 18日間」より帰国しました。エチオピアは丁度雨季明けの時期。少し雨に降られたこともありましたが、全体的にはお天気に恵まれ、さわやかな気候の下観光をお楽しみ頂くことができました。
 さて、エチオピアという国、まだ日本人にはあまりなじみが無いところかと思います。また18日間という長めの日程で毎日何を見るの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこのエチオピアという国、18日間の日程でも回り切れないくらい、沢山の魅力を秘めた国なのです。
 その中でも今回お客様に特に印象的だった!との声を頂いた観光地をいくつかご紹介させて頂きます。

その一、「ラリベラの教会群」
エチオピア北部の都市ラリベラにある教会群は他国にある教会とは一味違い、巨大な一枚岩を掘り下げて造られているのが特徴です。巨大な彫刻作品のような12の教会は現代の技術をもってしても造り上げるのが非常に困難で、エチオピア人は天使の力によって造られたと信じているそうです。実際に見てみると、本当に天使の力を借りたのではないか、そうでなければ気の遠くなるような歳月がかかったのではないかと思ってしまうようなひとつひとつの教会に感嘆のため息が漏れてしまいました。

その二、「チャモ湖のボートクルーズ」
東部アフリカを南北に貫く大地溝帯。チャモ湖はアフリカ大地溝帯に連なる湖の一つです。ボートに乗り込み出発するとまず出会ったのはフラミンゴやペリカンなど沢山の水鳥の群れ。そして奥へ奥へと進んで行くと今度は沢山のワニ達!目だけを水面から上に出してすいーっと気持ちよさそうに、優雅に泳いでいます。だんだんと岸辺に近づくと、びっくりするくらい、夥しい数のワニがごろごろとお昼寝中。数メートルまで近づいて声をひそめてじっくり観察。不思議なことにチャモ湖のワニはどんなに近づいても人間を襲うことがなく、地元の方々も裸でざぶざぶ湖に入って漁をしています。そして最後はカバの群れ。カバはワニとは異なりボートをひっくり返しにやってくることもあるそうなので、少し遠目から見学です。沢山の動物に出会え、お天気にも恵まれたチャモ湖クルーズは大盛り上がりで終了しました。

その三、「コンソの王様との出会い」
コンソはエチオピア南部にある町。この地で暮らすコンソ族は独自の共同体を持ち、約30万人のコンソ族のトップに立つのが、王様、カラ・ガザニ。煌びやかな王宮ではなく、藁葺きの家に住んでおり、立派な王冠や衣装を身に着けている訳ではなく、頭にターバンと半ズボン姿で現れた王様は、一見、一村人のように見えました。しかしお話をしてみると穏やかな笑顔や柔らかな物腰ながら、30万人のコンソ族のトップという威厳が感じられました。私たちを暖かく迎えてくれ、コンソのことを色々とお話してくれました。王様自身は、エチオピアの首都、アディスアベバにある大学を卒業し、数年間は会社で働いた経験もあるとか。私たちの質問にもひとつひとつ真剣に真摯に答えてくれ、終始優しい笑顔の王様にすっかり魅了され、藁葺き屋根の「王宮」を跡にしたのでした。

その四、「成人になる儀式 ハマル族のブルジャンピング」
エチオピア南部に住むハマル族の男性は、成人と認められるためにはブルジャンピング(牛飛び)の儀式を成功させなければなりません。今回は偶然ある村でブルジャンピングがあるとの情報が得られ、見学に行きました。ブルジャンピングの儀式は女性たちの賑やかな歌とダンスとから始まります。ラッパを吹き鳴らし、近隣の親戚たちに儀式があることを知らせます。また、ブルジャンピングの儀式に欠かせないのが、鞭打ち。女性たちは主役の少年への愛情を示すため、自ら進んでムチで自分の体を打って!と迫ります。びしっと力を込めて打たれた女性の背中には血がにじみ、沢山の蚯蚓腫れ。見ているだけでも痛そうですが、この背中の傷があればあるほど、主役の青年への愛情の深さを示していると言われています。やがて数時間後、沢山の親戚たちが集まったころ、ブルジャンピングが始まります。暴れる牛たちを何とかなだめ、一列に整列させるのも一苦労。そして、裸になった青年がえいやっと牛に飛び乗り、8頭の牛の背中をたたたっとかけていきます。今回は3往復し無事成功!これで青年は晴れて大人になったと認められ、明日には盛大な結婚式が行われるそうです。とてもナーバスになっていた青年の、ジャンプ成功後のほっとした表情が印象的でした。

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その五、「マスカル祭」
今回の出発日は、一年に一度のマスカル祭にあたりました。このお祭りはイエスキリストが貼り付けられた十字架が発見された事をお祝いする、エチオピア正教のお祭りです。マスカル祭当日には全国の町の広場等で、木を組み合わせてつくったトーチが燃やされ、その周りで歌い、踊ります。親戚中が集い、日本のお正月のようです。私たちはアディスアベバにてマスカル祭に参加。少し早めに会場に到着した私たちは、特別席の一番前に座ることができ、絶好のポジションでお祭りを見学できました。アディスアベバ中の教会から集まったという司祭さんや修道士さん達は、皆華やかな祭服を着、カラフルな傘をさして手に十字架をもっています。彼らの聖歌の大合唱はベルやドラムの演奏に、杖をふっての踊りも加わり会場全体が波打つよう。数千人の日曜学校の生徒さんたちの演技に続き、最後は会場の中心に据えられたトーチに火が点されお祭りはクライマックスを迎えます。燃え上がるトーチの周りで実に嬉しそうに歌い踊るエチオピア人の姿が印象的でした。また神を信じ、宗教を通して団結している国民の姿を垣間見た気がしました。

 この他にもそれぞれのお客様にとって忘れなれない経験や思い出深い経験があったことと思います。一気に紹介できないくらい、毎日が刺激に溢れた旅でした。(川井)

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