2010年11月25日 (木)

隠れた世界遺産のロマネスクとグルメ(フランス)

「秘宝カニグー修道院とミディ・ピレネー、アキテーヌ紀行」より帰国しました。
実に3年振りのツアーでしたが、このツアー最大のハイライト、カニグー修道院のことは3年前のブログ(2007年11月12日)に書きましたので、今回は別の視点からレポートしたいと思います。
フランス山中にひっそりと佇むロマネスク教会群を巡ってきましたが、中でも印象に残った教会をご紹介致します。

ソルド・ラ・ベイ「サン・ジャン教会」大西洋に面したビアリッツに近いソルド・ラ・ベイという町に「サン・ジャン教会」という教会があるのですが、見落としてしまいそうな程さりげなくユネスコマークがあるように、実は世界遺産なのです。
ここに向かう手前の町には水曜市が立ち、季節柄フォアグラ市と化していて、近郊から車でやってきた大勢の人々で静かな町が賑わっていました。
しかし教会には誰一人おらずひっそりとしていて、私達で独占して祭壇に残るロマネスクのモザイクを堪能しました。動物やブドウの木など、どこかオリエントの影響が窺えます。
そして併設してある修道院がここの見所で、珍しいことに地下がある修道院でした。

ソルド・ラ・ベイ「サン・ジャン教会」地下

建物の裏に川があり、かつて食料などの荷物は全て川から荷揚げをしていたので、その関係で修道院に倉庫用の地下が作られたのです。
地上部分は倒壊が激しく廃墟同然の姿ですが、地下部分は中世の面影がきれいに残っているので、本当にタイムスリップしたかのような空間でした。

そしてもう一つ印象に残った場所は、ボルドー近郊のラ・ソーヴ・マジュールにある「旧聖ジェロウ修道院」です。
ここも世界遺産に指定されているのですが、「旧」と名うっているだけに、今や廃墟と化し、その廃墟っぷりが素晴らしいのです。
ラ・ソーヴ・マジュール「旧聖ジェロウ修道院」
通常、教会や修道院というと後世に修復されてきちんと屋根も付いた形であるものですが、ここは屋根も吹き飛んだままで、壁とロマネスクの柱頭彫刻だけが残っているので、とても印象に残ります。

そして柱頭彫刻が本当に素晴らしい。
あの小さな柱頭のスペースに11人もの人物が描かれている「踊るサロメとヨハネの斬首」の精緻さには時空を越えて驚かされました。

アジェットモー「ハモン」で頂いた食事

そして今回のツアーは、実は地域柄、とてもグルメでもあったのです。
これは想定外でありました。田舎町の「JAMON(ハム)」という名前のレストランからは、グルメだなんて想像しようがなかったのですが、一歩店内へ入ってみれば、シャンデリアなどのとてもおしゃれな内装が施されていて驚いてしまいました。

このツアーで訪れる地域は、フォアグラや肉料理のような山の幸はもちろん、地中海と大西洋に挟まれたエリアでもあるので、海の幸もいっぱい。
ムール貝、エビ、サーモンなど。
そしてコリウールの辛口ワインやボルドーワインも。

思い返しただけでもニンマリします。(飯岡)

>フランスの田舎町・ロマネスク美術を巡る旅はこちら

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