秋深まる南西フランスの美食と美景
現地で食べて美味しかったものは、是非お土産に!と思いますよね。そんな願いはペリゴール地方の美しい町サルラの朝市で叶います。中世からの建物が立ち並ぶサルラの旧市街では、毎週土曜日に大規模な朝市が開かれています。
先に挙げたような地域の特産物は勿論のこと、衣料品や生活用品などありとあらゆる物の屋台が出ています。大きな買い物籠を手にした現地の人々の生活を垣間見ながらの朝市巡りは自然と心が弾みます。色鮮やかな野菜やフルーツ、ずらりと並んだフォアグラやトリュフの缶詰、焼きたてのバゲットや芳ばしいコーヒーの香り・・・うきうきせずにはいられません!
そんなサルラの朝市を満喫した後は、サルラ郊外に点在する「フランスで最も美しい村々」巡りへ出発です。厳しい審査を経て認定された村々はその名に恥じることなくどこをとっても絵になる風景ばかり。静かな村そのもを散策するのもいいのですが、途中、ドルドーニュ川のリバークルーズから眺める村の風景もまた格別でした。
ドルドーニュという言葉の由来はケルト語で「流れの速い」という意味からきているのですが、見事な秋晴れに恵まれたこの日は川の流れも穏やかで、のんびりと進むクルーズでは美しい村や黄色く色付き始めた木々を眺めながらゆったりとした気持ちの良い午後を過ごすことができました。
そんなのんびりとした時間が流れる最中、「あれ何?!」とのお客様の声に一同が指差す方向に目を向けると、何かが川を泳いでいる!よく見てみるとそれはイノシシではないですか!イノシシはもがくように一生懸命泳いでいますが、溺れているというわけではないようで、少しづつ進んでいきます。そして皆に見守られる中、無事に対岸へ渡り着き、森の中へと消えていきました。旅の終盤での思わぬ出来事に、よりいっそう秋の南西フランスの思い出が深く胸に刻まれました。 (足立)
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