2010年11月29日 (月)

トルクメニスタンを学ぼう!

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先日、「中央アジア5カ国大周遊17日間」 より帰国致しました。この時期は、ポプラの黄葉が始まり、テーブルにはメロン・スイカ・ぶどう・りんご・なし・柿などのフルーツが並び、毎回の食事が楽しみな季節でもあります。

5カ国の中には、カザフスタン・キルギス・ウズベキスタン・トルクメニスタン・タジキスタンが含まれますが、今回はまだ日本ではあまり知られておらず、一番印象に残ったトルクメニスタンについてご紹介させて頂きたいと思います。

今回の旅では、トルクメニスタンへはウズベキスタンのヒワから1時間ほどの街より陸路国境を越えて入国しました。ちょうど10月27日の独立記念日の直前で、私たちが訪れたタシャウズの街ではフェスティバルが開かれていました。正装をして、大きな国旗を持ってお祭の会場へ行く人の様子やまた打ち上げ花火も見ることができました。男性は西洋式のスーツですが、女性は民族衣装を着用している方も多いです。暑い砂漠の気候にも対応できるように軽い生地で、鮮やかな色のスカーフと細身のロングドレスはきちんとコーディネートされていて素敵でした。

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そのタシャウズの街でちょっとした交流会がありました。私たちがバスを降りると、子供たちを中心に人々が集まってきて、その数は20人ほどになりました。初めは「どこからきたの?日本人?」と一歩引いて私たちを珍しそうに見ていましたが、一人の少年が「これに僕の名前とあなたの名前を書いて!」と段ボールの切れ端を差し出すと、それに続いて紙のない子は腕や手のひらまで差し出し、「ぼくも!私も!」と大騒ぎです。
ひと段落して上を見上げると、通りの反対側のアパートからは窓から落ちそうなくらい体を乗り出して手を振ってくれる方もいました。「日本人が来てるよ!」という噂がすぐに街中に広まったのでしょう。

その日の夜、空路首都のアシハバードに向かいました。1991年の独立後、ニヤゾフ前大統領の時代に整備されましたので、道路も建物もライトアップされて近代的な街が広がっています。国立博物館はまるで5つ星ホテルのロビーのように豪華な造りです。

ガイドさんからもいろいろなお話を伺いました。トルクメニスタンは天然資源が豊富なのですが、ガイドさんが1年分のガス代として支払ったのはたった3ドル!石油も毎月一定量が無料で支給され、追加分は1ドル=5リットルだそうです。(数年前までは1ドル=60リットルでした。)また、メロンが好きだったニヤゾフ前大統領にちなんだ「メロンの日」、トルクメニスタンで有名な「絨毯の日」、「犬の日」があるというのも興味深いお話でした。

17日間の行程中トルクメニスタンの滞在はわずか3泊4日でしたが、首都の発展のパワーや子供たちの笑顔、日常の生活の様子を垣間見るチャンスがあり、トルクメニスタンをより身近に感じることができました。 (鈴木寛子)

中央アジアのツアーはこちら ※2011年中央アジアのパンフレットは12月上旬完成予定です。

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