2010年11月 9日 (火)

寒さなんかふっとばせ!あったかスープの美味しいポーランド

Wajenki_2

先日、「ポーランド一周の旅 13日間」の添乗より戻りました。今回のツアーは、2010年をショパン生誕200年記念としたショパンイヤーのポーランドで、5年に一度のショパンコンクール受賞者のコンサートも鑑賞するというとても記念的なツアー。時期も黄葉の時期で、寒さはあるものの各地で木々が彩る秋の景色を堪能することができました。ショパンコンクールについては昨日の坂岸さんのブログで紹介されていますので、本日は秋の時期のポーランドについてご紹介させてイだ咲きます。

ポーランドの緯度は北海道よりも高く、そのため10月に入れば黄葉の季節となります。国土の90%が平原というポーランドでは緑が多く、その美しい黄葉の様子から「黄金の秋」と謳われたりもします。バスの車窓からは、どこまでも続く平原を眺め、時折色づいた並木道や森が続きます。特に、田舎道を走ると両脇にはポプラ並木、庭園好きのポーランドの人々によって美しく飾られたお庭やかわいらしい家、トウモロコシや麦の畑などのどかな風景がずっと続いていきます。

Zakopane

今回最も印象に残ったことは、ザコパネで初雪に遭遇したことです。ザコパネはポーランドの南、スロヴァキアとタトラ山脈を隔てた所に位置し、平原が多くを占めるポーランドで数少ない高地となります。標高800メートルで、夏は避暑地、冬はスキー場として多くの人で賑わう場所です。標高が高いことから、今回一番寒いだろうと覚悟ははじめからしていました。早朝にはとてもどんよりした空だったので、心配していましたが、晴れ間も見える空に変わり、一安心。と思ったら、急に雪が降り出し、雨が降り・・・。再び晴れて安心したら、今度は霰がすごい勢いで降り、大粒の雪が・・・お昼を食べている間に外はあっという間に雪景色に大変身。転ばないように気をつけながら、まだ誰も踏んでいない雪を探して足跡をつけたり、雪玉を投げてみたり、思わず童心に返ってしまう私達。雪には不思議な魅力があるものですね。そうしている間に、空には青空も見え、白い街並みがいっそう眩しく見えました。

Soup

その日の夕食はポーランドの民族舞踏付の夕食。ダンスを楽しみながら食べるこの日の指定メニューはパンの器に入ったスープ。ポーランド料理にはスープは欠かせない一品。スープには沢山の種類があり、ちょっと酸味のあるジューレック、ビーツを使った赤いスープ・バルシチ、具が盛りだくさん野菜スープやニンジンやカボチャなどを磨りつぶしたスープ。どれもすこし塩分は多めですが、素朴で野菜の旨みのある美味しい味。特に寒い日にはこの暖かいスープが体を温め、幸せな気分を与えてくれるか・・・身にしみて感じました。

ポーランドの冬は長く厳しいものです。ポーランドの人もこのスープを飲んで長い冬を毎年乗り切っているのでしょう。(前田)

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