タートルアン祭でラオス人の篤い信仰心を垣間見た!
先日、ラオス大周遊10日間の添乗より戻りました。
今回の添乗見聞録では、遷都450周年を迎えた首都のルアンプラバンでの盛大なタートルアン祭の様子と今年から弊社でご案内を開始しましたバンビエンの観光地の様子をレポート致します。
タートルアンとは首都ビエンチャンの中心部から北東へ3km程の所なだらかな丘の上に建つ高さ45mの黄金の仏塔のことです。起源は紀元前3世紀頃に遡ると言われていますが、記録には1566年に当時の王が建築を始めたと残されています。
タートルアン祭は旧暦12月の満月の日にかけて3日間行われるラオス最大級のお祭りで、国内外から僧侶や人々が集まり、タートルアンまでパレードを行ったり、大読経や祈りを捧げたりします。普段は渋滞などしないビエンチャンも人や車でごった返します。
お祭りのプログラムの内、ツアーでご案内したのは、昼間に行われた街の中心の凱旋門からタートルアンまでのパレードと夜ライトアップされたタートルアンの周りをろうそくを持って祈りを捧げるろうそく行列、そして最後にタートルアン祭のハイライト大読経会です。
昼間のパレードでは伝統衣装に身に纏った人々が一斉にタートルアンを目指します。
それぞれお供え物や、お金が飾り付けられたお花を手に持っています。
決して裕福とは言えないラオスの人々なのに、それまで寄進する様子は、ラオスの人々の上座部仏教への敬虔さを感じました。
昼間でも黄金に輝くタートルアンですが、このお祭りの期間は夜ライトアップされます。
辺りが暗い中、黄金色に輝く様子は神々しくさえありました。
皆様とご一緒にろうそくを片手に持ちタートルアンの周りを周ったのは良い思い出です。
そして翌朝、タートルアンのハイライト中のハイライトが大読経会です。早朝5時には目を覚まし、ホテルを出発してから会場には6時前には到着しました。托鉢の準備を整えた僧の方々が既に準備を整えていました。
我々も、ちょうど良い場所を陣取り、大読経を今か今かと緊張しながら待ちました。
その後も訪れる方が絶たず、結局タートルアンの前の広場は人々で埋め尽くされました。
そして、ありがたい説教や経の読み上げが始まり、会場は荘厳な雰囲気に包まれました。 途中托鉢も始まり、人々は鉢を抱えた僧の所へもち米やお菓子、お金などを渡していました。ラオスの方々の篤い宗教心に清々しさを覚えながら、会場を後にしました。
さて、今年からラオス大周遊では新しい観光先を加えてご案内しております。
ラオスの桂林と称されるバンビエンで一泊です。ナムソン川が流れるこの場所は長閑で景勝地としても有名です。
今回は特別プログラムだったので、午前の観光です。
朝起きたら写真のような風景が朝食会場より広がっていました。
ビエンチャンより片道3.5時間ほどかかるのですが、この風景を見て、来て良かったという方が多くいらっしゃったので、良かったと思います。
ゆったりした時間が広がる、ラオス。癒された10日間でした(高山)
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